「プラギアリウス賞」授与式開催、日本企業の模倣品被害も明らかに
(ドイツ、日本)
デュッセルドルフ発
2026年03月09日
模倣品対策を目的とした「プラギアリウス賞2026」の授与式が2月6日、フランクフルトで開催の国際消費財見本市「アンビエンテ」の会場で行われた(2025年10月17日記事、2026年2月24日記事参照)。同賞は今回で50回目を迎える。同賞は、知的財産を盗用し自らの創造的成果として偽装する悪質な模倣業者の不誠実な商慣行を糾弾し、模倣によって被害を受けている企業が直面する問題点を可視化、問題提起することを目的としている。模倣品ないし模倣者として受賞することは不名誉なものだ。オリジナル製品のメーカーには革新性と創造力を称える証明書が贈呈される一方、模倣品メーカーには「金色の鼻をした黒いノーム(妖精)」のトロフィーが贈られる。これは、わずかな労力で「荒稼ぎする」ことを意味するドイツの慣用句「金色の鼻を稼ぐ」に由来する。
授与式に合わせて記者会見が開催され、人工知能(AI)の影響、模倣品対策に苦しむ中小企業の課題、そして知的財産を守るための政策的取り組みなどについて質疑応答が行われた。
今回は日本企業の製品を模倣した製品を販売する企業もプラギアリウス賞を受賞した。パイロットが製造する「フリクションボール」は、摩擦熱で筆跡を消すことができるインキを搭載した製品だが、その模倣品を、中国・上海市のアリックス工業が展示していた。パイロットのデザインを侵害する同社の筆記具は、2020年にほかの展示会で押収されたにもかかわらず、2025年の「アンビエンテ」でも出展され、当局により没収されていた。
今年度の受賞製品を含む多数の模倣品は、ノルトライン・ウェストファーレン州ゾーリンゲン市にある「アクツィオン・プラギアリウス協会」の博物館で常設展示される。
(リュットヒェ・ゾンヤ、吉森晃、佐藤吉信)
(ドイツ、日本)
ビジネス短信 4dce5bffa9253d21






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