BYD、ブレードバッテリー2.0と急速充電技術を発表

(中国)

広州発

2026年03月13日

中国の大手電気自動車(EV)メーカーの比亜迪(BYD)は3月5日、広東省深セン市で第2世代ブレードバッテリー(ブレードバッテリー2.0)(注)と新たな急速充電技術「閃充(フラッシュチャージング)」を正式に発表した。

今回発表したブレードバッテリー2.0によるフラッシュチャージングでは、従来の第1世代と比較して充電時間が大幅に短縮したほか、低温環境での充電性能も向上した。充電時間は量産レベルで世界最速レベルを実現したとされ、バッテリー残量10%の状態から5分間で70%まで、9分間で97%まで充電が可能。また、低温環境下(マイナス30度)でも、20%から97%までの充電に要する時間は常温時と比べてプラス3分にとどまる。また、ブレードバッテリー2.0を搭載した同社の高級ブランドDENZAの「Z9GT」の航続距離は最長1,036キロに達したとしている。

同社はまた、中国全土を対象とした大規模充電インフラ戦略を発表した。2026年末までに2万カ所の急速充電ステーションを整備し、うち2,000カ所は高速道路サービスエリアに設置する計画で、平均100キロごとに1カ所の設置を目指している。

各社の新車販売台数が伸び悩む中(2026年3月3日記事参照)、新たなバッテリー技術と充電インフラの拡充によって消費者の需要喚起につながるか今後の展開が注目される。

(注)ブレードバッテリーとは、同社が2020年3月に発表した独自開発のLFP電池。電池セルをモジュール化せずに、電池パックに直接接着・固定するため、限られたスペースに対してより多くのセルを搭載することができる(2024年12月18日付地域・分析レポート参照)。

(黄子珊)

(中国)

ビジネス短信 246778e6750c77a8