2025年の日本からの中東向け自動車輸出額が過去最高、アフリカ向け輸出台数も過去最多
(中東、アフリカ、日本、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、南アフリカ共和国、ケニア、タンザニア、世界)
調査部中東アフリカ課
2026年02月03日
日本の財務省が1月29日に発表した貿易統計
(円貨)の確報(注1)によると、2025年の日本の輸出額は前年比3.1%増の110兆4,448億円となった。このうち中東向け輸出額は10.6%増の4兆6,360億円(2026年1月22日記事参照)、アフリカ向け輸出額は15.5%増の1兆5,245億円だ(2026年2月3日記事参照)。
品目別では、日本から世界全体への自動車輸出額が17兆6,122億円(品目別シェア15.9%)で前年比1.7%減となった(輸出台数は前年比1.7%増の約590万台)一方、中東(注2)向け自動車輸出額は15.3%増の2兆4,483億円で過去最高を更新(貿易統計で公表されている1988年以降の比較)し、台数は約82万台だった。アフリカ向け自動車輸出額は27.4%増の5,926億円で、輸出台数は約57万台と過去最多だった。
自動車輸出上位に中東アフリカ諸国も
国別の自動車輸出額では、米国向けが前年比11.4%減の5兆3,409億円で1位、オーストラリア、カナダ、中国と続き、5位がサウジアラビアで22.5%増の7,533億円、6位がアラブ首長国連邦(UAE)で13.6%増の7,107億円となった。アフリカでは、南アフリカ共和国が14.3%増の1,403億円で、世界24位だった。
2025年の日本の中東アフリカ諸国向け自動車輸出額上位と前年比増減率は次のとおり。
- 5位:サウジアラビア(7,533億円、22.5%増)
- 6位:UAE(7,107億円、13.6%増)
- 12位:クウェート(2,673億円、32.7%増)
- 19位:カタール(1,660億円、16.4%増)
- 22位:オマーン(1,466億円、9.0%増)
- 24位:南ア(1,403億円、14.8%増)
- 30位:ケニア(1,125億円、31.6%増)
- 33位:イラク(1,000億円、4.9%減)
- 34位:トルコ(977億円、22.9%増)(貿易統計では西欧に分類)
- 36位:イスラエル(903億円、29.1%減)
- 40位:タンザニア(776億円、56.1%増)
自動車輸出台数をみると、米国が136万台で首位、前年3位のUAE向けが約39万台で2位となった。前年7位のサウジアラビア向けも22万台で5位に浮上した。また、タンザニアが11万台(9割以上が中古車)で9位だった。なお、中東アフリカ地域では需要増に加えて、日系自動車メーカーの現地生産が少ないことも日本からの輸出が多い要因の1つだ。
中東アフリカ向けは中古車も多い
日本の世界向け自動車輸出のうち中古乗用車台数は前年比9.3%増の約149万台、金額は17.4%増の1兆6,079億円だった。これは乗用車輸出台数の約3割、金額の約1割を占める。
国別の中古車乗用輸出台数では、前年2位のUAEが前年比12.6%増の約22万台で首位となった。ロシアが2位、タンザニアが3位、チリが4位、ケニアが5位と続き、南アも9位に入った。中古乗用車輸出額ではUAEが4位の1,114億円、ケニアが5位で867億円だ。なお、日本からアフリカへの自動車輸出は、UAE経由も多い。
(注1)1月29日付「確報」は1月22日付「速報」から修正・更新されたが、一部速報値のままの部分がある。
(注2)財務省貿易統計での中東の定義は、イラン、イラク、バーレーン、サウジアラビア、クウェート、カタール、オマーン、イスラエル、ヨルダン、シリア、レバノン、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメン、ヨルダン川西岸とガザを含む。トルコは含まれない。
(井澤壌士)
(中東、アフリカ、日本、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、南アフリカ共和国、ケニア、タンザニア、世界)
ビジネス短信 9c989b1359d1645f




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