2025年の日本の中東向け輸出額は前年比10.6%増、自動車輸出が増加、中東からの輸入額は11.1%減

(中東、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、日本、クウェート、カタール、オマーン)

調査部中東アフリカ課

2026年01月22日

日本の財務省が1月22日に発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした2025年の貿易統計の速報値(円貨)によると、日本から世界向けの輸出額は前年比3.1%増と5年連続の増加で110兆4,480億円、世界からの輸入額は0.3%増と2年連続の増加で113兆987億円となった。貿易赤字は前年から52.9%縮小し、2兆6,507億円だった。

中東向け輸出額、国・地域別はUAEが最多、自動車がシェア過半で15.3%増

日本の中東(注)への輸出額は前年比10.6%増の4兆6,360億円だった。なお、中東の国・地域別ではアラブ首長国連邦(UAE)が最多だった。

日本からの主な中東各国への輸出額、および前年比増減率は次のとおり。

  • UAE:2兆1,192億円、10.0%増
  • サウジアラビア:1兆659億円、16.1%増
  • クウェート:3,382億円、22.5%増
  • カタール:2,288億円、7.8%減
  • オマーン:2,115億円、3.8%増

日本の中東向けの輸出品目では、前年同様に輸送用機器が金額全体のシェア56.6%で最多だった。輸送用機器のうち自動車が前年比15.3%増の2兆4,483億円(約82万台)で、中東向け金額全体のシェア52.8%だった。これは世界への自動車輸出額(17兆6,123億円)の13.9%を占める。中東向け自動車輸出のうち、乗用車が12.4%増の2兆184億円、バス・トラックが30.9%増の4,262億円だった。

そのほか、中東向けは鉄鋼(シェア:4.4%)、原動機(3.3%)、自動車の部分品(3.2%)、ポンプ・遠心分離機(2.0%)、ゴム製品(1.8%)、建設用・鉱山用機器(1.5%)、織物用糸・繊維製品(1.2%)の順で輸出額が多かった。原動機は前年比20.5%増と伸びを示した。

輸入額は11.1%減、鉱物性燃料のシェアが9割超

中東からの輸入額は原油価格の下落などにより、前年比11.1%減の11兆5,336億円だった。UAEが前年比12.1%減と落ち込んだが、国別で最多だった。日本の主な中東各国からの輸入額および前年比増減率は次のとおり。

  • UAE:4兆9,055億円、12.1%減
  • サウジアラビア:3兆9,333億円、12.9%減
  • カタール:1兆798億円、0.3%増
  • クウェート:8,862億円、20.7%減
  • オマーン:3,653億円、5.2%減

日本の中東からの輸入品目では、鉱物性燃料が全体シェア93.3%で最多だった。鉱物性燃料のうち「原油および粗油」が輸入額全体のシェア78.5%を占め、9兆504億円(前年比12.5%減)、輸入量で1億2,896万キロリットル(0.9%減)だった。これは日本の同品目の世界全体からの輸入額(9兆6,196億円)の94.1%、輸入量(1億3,718万キロリットル)の94.0%を占めた。

その他の中東からの主要輸入品目をみると、シェア9.9%の石油製品(おもに揮発油)は前年比10.1%減、シェア5.4%の液化天然ガス(LNG)は7.6%減だった(両品目は鉱物性燃料に分類)。

なお、2025年上半期の中東への輸出額は前年同期比16.5%増、輸入は9.5%減だった(2025年8月4日記事参照)。

(注)財務省貿易統計での中東の定義は、イラン、イラク、バーレーン、サウジアラビア、クウェート、カタール、オマーン、イスラエル、ヨルダン、シリア、レバノン、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメン、ヨルダン川西岸とガザを含む。

(井澤壌士)

(中東、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、日本、クウェート、カタール、オマーン)

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