2025年の日本のアフリカ向け輸出額は前年比15.5%増、過去最高
(アフリカ、南アフリカ共和国、ケニア、エジプト、モロッコ、ナイジェリア、コートジボワール、ガーナ、日本)
調査部中東アフリカ課
2026年02月03日
日本の財務省が1月29日に発表
した2025年の貿易統計(注)によると、日本から世界への輸出額は前年比3.1%増の110兆4,448億円、輸入額は0.3%増の113兆932億円だ。日本のアフリカへの輸出は15.5%増の1兆5,245億円、輸入が10.2%増の1兆5,155億円で90億円の貿易黒字となった。アフリカ向け輸出額(円貨)は過去最高となった(貿易統計で公表されている1988年以降での比較)。
南ア向け輸出最高、自動車など輸出
国別の輸出額では、南アフリカ共和国向けが首位でアフリカ全体のシェア22.7%を占める。前年同様リベリアが2位、ケニアが3位だ。タンザニアは前年比48.0%増だったほか、ガーナ、チュニジアも前年比大幅増だった。
2025年の日本からアフリカ各国向けの輸出額上位と前年比増減率は次のとおり。
- 南ア:3,457億円(前年比8.6%増)
- リベリア:2,916億円(15.5%増)
- ケニア:1,901億円(24.1%増)
- タンザニア:1,132億円(48.0%増)
- エジプト:1,131億円(2.7%増)
- ナイジェリア:723億円(34.3%減)
- ウガンダ:507億円(7.8%増)
- モロッコ:475億円(25.7%増)
- モーリシャス:311億円(8.6%減)
- ガーナ:244億円(33.8%増)
- アルジェリア:213億円(1.8%増)
- コンゴ民主共和国:187億円(24.3%減)
- ザンビア:186億円(26.1%増)
- チュニジア:172億円(30.9%増)
- モザンビーク:161億円(13.2%減)
輸出品目は、自動車の割合が多く、前年からも増加している。自動車輸出額は南ア向けに1,403億円、ケニアに1,125億円、タンザニアに776億円、エジプトに305億円、ウガンダに299億円だった。このうちケニアで867億円、タンザニアで623億円が中古乗用車である。リベリア向け船舶は、便宜上同国に船籍を置くことが多いため、2,788億円と多い。鉄鋼のフラットロール製品もケニアに426億、タンザニアに192億円、ウガンダに129億円輸出された。
南ア向けに自動車の部分品(375億円)、建設用・鉱山用機械(284億円)、ゴムタイヤ・チューブ(110億円)、荷役機械(97億円)、原動機(84億円)の輸出も多い。エジプト向けには自動車の部分品(95億円)も多かった。
輸入も南アが最高
日本のアフリカからの輸入をみると、前年同様、南アが首位で前年比11.3%増の9,865億円、シェア65.1%を占める。ナイジェリアが13.8%減の1,050億円、ガーナが約2.3倍の733億円、モロッコが4.3%減の474億円、モザンビークが約2.3倍の356億円で続いた。なお、輸入額8位のコートジボワールは前年比2.8倍と大幅に伸びた。
輸入品目をみると、アフリカからの輸入額の約4割を南アから白金族の金属が占める。南アからは石炭、鉄鉱石、アルミニウム・同合金、パルプウッド、自動車、合金鉄、マンガン鉱などの輸入も多い。ナイジェリアとモザンビークから液化天然ガスのほか、ガーナからカカオ豆、モロッコからマグロやタコも輸入した。
(注)1月29日付「確報」は、1月22日の「速報」から修正・更新されたが、輸入の数値など一部速報値のままの部分がある。
(井澤壌士)
(アフリカ、南アフリカ共和国、ケニア、エジプト、モロッコ、ナイジェリア、コートジボワール、ガーナ、日本)
ビジネス短信 f8dab16505fb070a




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