フィリピン貿易産業省、自動車国産化推進に意欲、再活性化プログラム「RACE」の年内承認目指す
(フィリピン)
マニラ発
2026年02月13日
フィリピンのクリスティーナ・ロケ貿易産業相は1月27日、「自動車産業における競争力強化のための再活性化プログラム(RACE、2025年10月31日付地域・分析レポート参照)」について、2026年内に承認され、予算措置がされるとの見方を示した。
フィリピンにおける自動車生産優遇策をめぐっては、フェルディナンド・マルコス大統領が1月5日、2026年の国家予算案に拒否権を行使し、RACEおよびその前身となる「包括的自動車産業振興戦略(CARS)」を予算から除外していた(2026年1月15日記事参照)。これに対し、フィリピン予算管理省(DBM)、財務省(DOF)、貿易産業省(DTI)は1月19日に共同声明を発表し、「今回の拒否権行使は、政府による自動車産業への支援撤回を意味するものではない」ことを強調していた。また、DBMは、CARSに係る支払いについて、2025年の洪水対策予算の余剰分を活用する方針を示した。これらの支出は、同年の一般歳出(GAA)法に基づき、DTI傘下の投資委員会(BOI)予算枠内で負担される見通しだと発表した。なお、今回の予算による支払い対象は、納税証明書(TPC)を取得した企業に限られる。未取得の企業については、2027年の国家歳出予算案に計上される予定だ。
RACEには、約90億ペソ(約234億円、1ペソ=約2.6円)の予算が検討されている。四輪内燃機関車(ICE)のうち、特定の3車種を対象とし、約10万台を現地生産することで財政援助を受けることができる。当初の目標では、1社あ当たり最大30億ペソ、または設備投資額の40%を上限として支援が提供される。一方、BOIの予算から賄われるのは、CARSの未払い金43億2,000万ペソ分で、RACEの資金は含まれていない。ロケ貿易産業相は、「RACEの資金調達源は、議論の上で重要な課題の1つとなっている」と述べた。
(西岡絵里奈、アギラー・パールホープ)
(フィリピン)
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