メキシコ政府、トランプ米大統領との電話会談を実施したと発表
(メキシコ、米国、カナダ)
メキシコ発
2026年02月04日
メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は1月29日の早朝記者会見で、米国のドナルド・トランプ大統領と安全保障や貿易関連などについて、約40分間の電話会談を実施したと発表した。
安全保障に関しては、米国と合意に基づき、さまざまな課題が進展しているとしたが、会談では追加的な事項はなかったとした。また、米国が麻薬組織に対抗するために、メキシコへの介入を示唆していることについて、シェインバウム大統領は「われわれは、(米国と)協力し、米国から情報を得てメキシコも情報提供を行う。しかし、メキシコの領土での作戦はメキシコ軍が行う」とし、米国からの軍事的介入を明確に否定した。
貿易の問題については、順調に進展しているとしつつも、1月28日にマルセロ・エブラル経済相と米国通商代表部(USTR)のジェミソン・グリア代表が会談した際に(2026年1月29日記事参照)、自動車だけでなく、ほかのいくつかの分野でも原産地規則を強化したいという意向が示されたことに触れた。また、非関税障壁(注)も米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の見直しにおける関心事項の1つであると語ったが、特に具体的な言及はしなかった。
さらに、シェインバウム大統領が米国に招待されたが、具体的な日程については決まっておらず、フォローアップを行うために電話で連絡を取り合うことで合意したとした。
USMCAの見直しにおいて3カ国での合意の維持を強調
カナダと米国との関係がUSMCAの見直しに影響を与えるかとの質問に対して、シェインバウム大統領は「3カ国間の合意の維持を提案した」とした。しかし、カナダをUSMCAの見直しから除外する意向があるかとの質問に対しては、具体的な言及は避けた。
さらに、エブラル経済相も、与党・国家再生運動(MORENA)の議員総会に参加した際、「3カ国は正式な協議を行っている」とし、トランプ大統領がたびたび言及してきた、2国間の協定への移行について否定。「今年の目標はUSMCAの見直しを完了することだ」と強調した(「レフォルマ」紙1月31日付)。
(注)非関税障壁についてのこれまでの言及については、2025年10月31日記事、2025年12月5日記事参照。
(阿部眞弘)
(メキシコ、米国、カナダ)
ビジネス短信 641acb3b89360d0c




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