コートジボワール、2026年カシューナッツ生産者価格を1キロ当たり400CFAフランと発表
(コートジボワール、ベナン、ガーナ)
アビジャン発
2026年02月17日
コートジボワールの首都ヤムスクロで2月6~7日、第2回綿花・カシュー・シアバター全国生産者デーが開催され、ブルノ・ナバニェ・コネ農業・農村開発・食料生産相が、2026年のカシューナッツ生産者価格を、前年の1キログラム当たり425CFAフラン(約119円、1CFAフラン=約0.28円)から6%安の400CFAフランとすることを発表
した。引き下げの背景には、国際市場価格の下落、米国による関税措置、ドル安傾向がある。コネ農業・農村開発・食料生産相は、「慎重かつ保護的な価格の設定は、国内生産の販売を維持しつつ、生産者の収入を確保するために必要」とし、国際状況の改善により、上方修正する可能を示唆した。現地報道では、農園の維持費や生活費の高騰に直面する農家にとって、この決定は受け入れ難いと報じている(2月7日付「コートジボワール通信社」)。
コートジボワールは2021年以降、生カシューナッツの世界最大の生産・輸出国であり、世界生産量の25%以上を占める。政府は、セクターの再構築、品質と生産性向上支援、販売の促進などを実施し、同国の生産量は、2012年の45万トンから2025年には150万トン以上に増加し、輸出収入が1兆CFAフランを超える見込みだ。政府は、2030年までに国内加工率50%を目標に掲げ、加工工場の建設が相次いでいる(2025年5月9日記事参照)。2011年の現地加工率は2%(1万トン未満)だったが、2025年には42%に上昇し、加工量は66万トンを超える見込みだ(2026年1月16日記事参照)。加工増加の背景には、密輸対策の強化と、米国の関税引き上げにより、主要加工国が未加工カシューナッツの調達に慎重になり、国内加工業者が原料を調達できたことも挙げられる(2月4日付「エコフィン・エージェンシー」)。
西アフリカは世界の生カシューナッツ生産の半分以上を占めるが、近年、加工品が拡大している。これは、コートジボワール、ベナン、ガーナによるところが大きく、2024年4月以降、未加工原料の輸出を禁止したベナンでは2025年、前年比2倍となる5万トンのカシューナッツが加工された。原材料へのアクセスが限定的だったガーナの2025年の加工量は1万5,000トンと推定されており、これは前年比7%の増加となる(2月4日付「エコフィン・エージェンシー」。
なお、コートジボワールは世界最大のカカオ生産国でもある。同国政府はコーヒー・カカオ評議会(CCC)を通じて、カカオ豆を生産者から、同品目の1キロ当たり買い上げ保証価格である2,800CFAフランで買い上げを開始した(2026年2月16日記事参照)。
(長屋幸一郎、橘欣子)
(コートジボワール、ベナン、ガーナ)
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