コートジボワール、政府によるカカオ豆の在庫買い上げが始動
(コートジボワール)
アビジャン発
2026年02月16日
世界最大のカカオ生産国コートジボワールで1月29日、コーヒー・カカオ評議会(CCC)が生産地に滞留するカカオ豆在庫の買い上げを開始し、CCC傘下の公営企業トランスカオPK24にカカオ豆が搬送される様子を公開した。2025年12月以降、メインクロップ(注)の輸送がピークを迎え、物流上の問題や港湾での制約により、カカオ豆の出荷が遅れ、生産地に在庫が滞留し、生産者への支払いに遅延が生じる問題が起きていた。
この問題に対して2026年1月20日、コベナン・クワシ・アジュマニ国務相兼農業・農村開発相が、生産地にある全ての在庫は、政府がCCCを通じて、現在の生産者買い上げ保証価格である1キログラム当たり2,800CFAフラン(約756円、1CFAフラン=約0.27円)(2025年10月17日記事参照)で買い上げることを発表した。これは、流通プロセスを効率化するとともに、生産者の収入を保護することを目的としている。なお、政府は生産地で滞留するカカオ豆の在庫量を約12万3,000トンと見積もっている。
CCCのイブ・ブライマ・コネ理事長は、停滞の主な原因は港でのロジスティクスの問題と輸出業者の資金繰りの問題で、それにより、生産者への支払いが遅延したと述べている(1月29日付「コートジボワール通信社」)。また、現地報道では、CCCが2025/2026年度メインクロップ出荷開始前に、国内の推定生産量の85%をすでに前売りしていた。1キロ当たり2,800CFAフランという史上最高値の生産者買い上げ保証価格を設定したが、2025年9月から2026年1月にかけて世界のカカオ価格が大幅な下落を記録したことで、輸出業者のキャッシュフローを悪化させるととともに、周辺国からカカオ豆が流入し、混乱が生じた、と報じられている(1月20日付「リンフォドローム」)。
トランスカオPK24では、1日平均1,400~1,600トンが処理され、アビジャン港と合わせると、1日合計2,300~2,500トンを処理することでき、保存期間中の品質保持に対しても措置が講じられる(1月29日付「リンフォドローム」)。
政府は、CCCによる在庫買い上げが、購入の流動性を高め、生産地の混乱を避けるために、3月31日まで続くメインクロップの出荷期間中、継続的に実施されることを保証している。
(注)2025/2026収穫年度(2025年10月1日~2026年9月30日)の前半6カ月。2026年4月からは始まる後半6カ月はミッドクロップ。
(長屋幸一郎、橘欣子)
(コートジボワール)
ビジネス短信 6dbf4952de2445a1






閉じる