タミル・ナドゥ州でインターナショナル・テキスタイル・サミット360開催、「統合繊維政策2026」も発表
(インド)
チェンナイ発
2026年02月06日
インド南部タミル・ナドゥ(TN)州コインバトールで、1月29~30日に「インターナショナル・テキスタイル・サミット360」が開催された。TN州政府とインド工業連盟(CII)が共催した。
開会式であいさつに立ったウダヤニディ・スターリン州副首相は、開催地コインバトールが「インドのマンチェスター(注)」として知られており、TN州はインドにおける製糸能力の46%、綿布の70%の生産能力を有し、300万人の雇用を創出しているとした上で、周辺都市のティルプール、エロード、セーラム、カルールなどにも繊維産業が集積していることを紹介した。また、紡績業界からの要請に応えるかたちで、紡績機械の導入にあたり6%の利子補給(補助金)を提供すると発表した。同州の手織り機・繊維相のR.ガンディ氏は「本サミットを契機に、合弁を含む直接投資の拡大や技術提携が創出され、TN州の繊維産業のさらなる振興を目指したい」と強調した。
なお、本サミットに合わせて、TN州政府は「統合繊維政策2026(Integrated Textile Policy 2025/2026)」を発表した。スターリン州副首相によると、同政策はTN州における繊維・アパレル産業の(1)競争力強化、(2)ビジネスの円滑化、(3)サステナビリティーおよび投資促進の強化、(4)熟練工育成やインフラ整備を進めることで、TN州をインドにおける繊維産業の最適な投資地域にすることを目的としている。
また、アパレル輸出促進委員会(Apparel Export Promotion Council)委員長のA.サクテバル氏は同政策について、今後の繊維産業の発展に向けたポジティブな一歩と歓迎した。加えて、英国との自由貿易協定(2025年7月24日記事参照)や、2026年1月27日にインド・EU間で自由貿易協定交渉が妥結(2026年2月2日記事参照)したことなどにより、現在4,500億ルピー(約8,100億円、1ルピー=約1.8円)のTN州の輸出額が近い将来6,000億ルピーに拡大するとの見通しを述べた。
サミットでは、添付資料表のとおり、主な輸出貢献企業の表彰も行われた。日本企業から見て、今後の取引先候補としても注目される。
(注)英国のマンチェスターになぞらえた表現で、同都市で紡績・織布などが盛んだったことから、繊維産業が盛んな都市のことを指す。
(白石薫)
(インド)
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