北京市、第15次5カ年規画綱要案を採択、2026年の成長率目標は5.0%前後に設定

(中国)

北京発

2026年02月02日

北京市第16期人民代表大会第4回会議が1月25~29日に開催された。会議では、北京市の第15次5カ年規画綱要案、2025年の国民経済・社会発展計画の実施状況および2026年の国民経済・社会発展計画案が、報告・審議を経て採択された。

北京市の第15次5カ年規画綱要案は、「北京市の国民経済と社会発展の第15次5カ年規画(2026~2030年)の制定に関する中国共産党北京市委員会による建議」に基づいて制定された。同綱要案では、北京市の第15次5カ年規画期間中における実質域内総生産(GRP)の年平均成長率目標を4.5%~5.0%に設定した。

綱要案では、今後5年間の発展目標として、北京市の首都機能の持続的な向上や、市民生活の質の持続的な向上など計7項目を挙げた(注1)。加えて、発展目標の実現に向けた計13項目の取り組みも提起された。このうち、対外開放と経済発展の取り組みとして、北京市の国際交流拠点としての能力強化、国際科学技術イノベーション拠点としての発展レベルの加速度的な向上、「新たな質の生産力」の発展加速、内需拡大への注力などに言及した。

また、北京市の2026年の国民経済・社会発展計画案では、2026年のGRP成長率を5.0%前後に設定した(注2)。加えて、京津冀(北京市・天津市・河北省)における産業の協調発展の深化・具体化や、教育・科学技術・人材の一体的な発展の促進など、計10項目の取り組みを挙げた(注3)。

北京市発展改革委員会は、経済目標の設定についての解説で、第15次5カ年規画期間中の同市のGRP成長率目標の設定の背景について、「2035年までにGRPを2020年比で倍増させるという長期目標を踏まえると、2026年から2035年までに必要な年間平均成長率は約4.5%となる。これらを総合的に考慮し、第15次5カ年規画期間のGRP成長率目標を4.5%~5%に設定した」と説明した。また、2026年のGRP成長率目標の設定の背景については、「北京市の2026年の経済は、主要産業がGRP成長率を約5%押し上げる見込みであり、(第15次5カ年規画期間の)良好なスタートを切りつつ、変動を抑制し安定した運営を図るため」と説明した(「中国新聞網」1月25日)。

(注1)「北京市の首都機能の持続的な向上」「質の高い発展の新たな段階への移行」「改革の全面的な深化における新たなブレークスルー」「市民生活の質の持続的な向上」「首都文化の影響力の顕著な強化」「美しい北京建設のさらなる成果創出」「首都安全レベルの全面的な向上」の計7項目。

(注2)北京市の2025年の実質域内総生産(GRP)成長率は5.4%だった(2026年1月23日記事参照)。

(注3)12月22日に開催された中国共産党北京市第13期委員会第8回全体会議で、第15次5カ年規画に向けた北京市の2026年の取り組みが発表された(2025年12月24日記事参照)。

(蔣春霞)

(中国)

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