北京市、2025年の実質GRP成長率は5.4%、全国を上回る

(中国)

北京発

2026年01月23日

中国・北京市統計局は1月21日、北京市の2025年の実質域内総生産(GRP)成長率は5.4%だったと発表した。中国全体の2025年の実質GDP成長率(5.0%)を上回った(2026年1月20日記事参照)。産業別のGRPでは、第一次産業、第二次産業、第三次産業がそれぞれ前年比で0.7%減、3.5%増、5.8%増となった。

主要経済指標をみると、投資(固定資産投資)は前年比5.5%増だった。次世代情報技術、集積回路関連プロジェクトの牽引で、設備への投資が66.0%増と大幅に増加した。一方で、インフラ投資、不動産開発投資はそれぞれ1.6%減、15.5%減となった。産業別にみると、情報通信・ソフトウエア・ITサービス業(83.0%増)、教育および文化・スポーツ業(30.7%増)、娯楽業(30.1%増)への投資が高い伸びを示したほか、ハイテク産業(40.1%増、うち、ハイテクサービス業向けは64.9%増)への投資が好調だった。

消費(社会消費品小売総額)は前年比2.9%減で、2024年に続き2年連続の減少となった。財の消費(2.9%減)と飲食収入(3.0%減)はいずれも減少した。商品別にみると、宝石類(39.5%増)、化粧品(12.6%増)、生活必需品の食料・油・食品(5.7%増)の消費は前年より増加した。また、自動車関連品の小売総額は13.7%減となったものの、新エネルギー車は13.2%増だった。

このほか、消費者物価上昇率は前年比マイナス0.1%となったほか、都市部調査失業率(通年の平均値)は4.1%で前年から横ばいになった。また、1人当たりの可処分所得は8万9,090元(約195万9,980円、1元=約22円)、物価上昇率を除いた実質の前年比伸び率は4.4%で、同市のGRP成長率を下回った。

北京市統計局は同日に開催された記者会見で、2025年の北京市の経済動向について、科学技術革新と産業イノベーションの融合が加速していることを1つの特徴として挙げ、大・中型主要企業の研究開発費、デジタル経済の増加額はそれぞれ前年比で7.1%増、8.7%増になったと説明した。

(張敏)

(中国)

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