エジプト中銀、政策金利を1.0ポイント引き下げ19.5%に、インフレの落ち着きを評価
(エジプト)
カイロ発
2026年02月25日
エジプト中央銀行(CBE)の金融政策委員会(MPC)は2月12日、政策金利を1.0ポイント引き下げ、主要オペ金利を19.5%とした(エジプト中央銀行プレスリリース
)。商業銀行に課す預金準備率は18%から16%へ引き下げた。主要オペ金利については、2025年4月に4年5カ月ぶりの利下げを行って以来(2025年4月30日記事参照)、5月、8月、10月、12月、2026年2月と6回連続の利下げとなり、過去最も高かった2024年3月時点での27.75%から2年足らずで累計8.25ポイント下がった(2026年1月6日記事参照)。CBEはインフレが落ち着いているとの評価を示した。
CBEは、緩和寄りの金融環境の下で世界経済は底堅い経済成長が見込まれ、インフレは先進国・新興国ともにおおむね抑制されつつあるものの、地政学的リスクや貿易政策は依然として不透明で、各国中央銀行は依然慎重な緩和姿勢を維持しているとした。
エジプトは、2025年第4四半期のGDP成長率が前期の5.3%から4.9%へとやや減速したものの、非石油関連製造業、観光、通信が引き続き成長を下支えした。CBEは2025/26会計年度(2025年7月~2026年6月)のGDP成長率を5.1%と見込んでおり、潜在成長率に近づきつつあるものの、現行の金融政策の方針の下では、需要面からのインフレ圧力は抑制的であるとみている。
エジプトではインフレ率は低下基調が続いている。2026年1月のエネルギー・食料・住宅・サービスなど全項目総合のヘッドライン・インフレ率は11.9%で、2025年の年間平均である14.1%から改善した。同様に、同じ時期の主にエネルギー・食料を除いたコア・インフレ率も11.2%と、2025年の年間平均である12.1%から改善した。ラマダン前の季節的な物価上昇を非食料品の低インフレが打ち消したとしている。
CBEは2026年のインフレ率の見通しを、第1四半期は直近(2026年1月)の水準から横ばい、その後は再び低下傾向を示すと予測しており、2026年第4四半期には目標である7%前後を達成できるとみている。
(西澤成世)
(エジプト)
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