2025年度アフリカ投資コスト比較調査、輸送価格や為替レートは落ち着き見せる
(アフリカ、南アフリカ共和国、エジプト、エチオピア、ガーナ、ケニア、コートジボワール、ナイジェリア、モザンビーク、モロッコ)
調査部中東アフリカ課
2026年01月14日
ジェトロは1月13日、調査レポート「2025年度 アフリカ投資関連コスト比較調査(2026年1月)」を公表した(注)。本調査は、アフリカの9カ国9都市の賃金、地価・事務所賃料、公共料金、輸送および税制などの投資関連コストを、2025年7~10月にかけて現地ジェトロ事務所が収集し、とりまとめた。
製造業の賃金は南ア、コートジボワール、モロッコで高水準
製造業従事者の賃金については、引き続き南アフリカ共和国(南ア)のヨハネスブルクが最も高水準で、ワーカー(一般工職)で月額985ドルとなった。コートジボワール・アビジャンは幅が大きいものの、同職種の賃金は月額437ドル以上となり、モロッコ・カサブランカが月額333ドル以上で続いた。また、同業種の賃金では、エジプト・カイロが216ドル、モザンビーク・マプトが208ドル、ガーナ・アクラが184ドルと低水準だった。2025年には、調査対象国のうち南ア、エジプト、ガーナ、モロッコで最低賃金の引き上げが行われた。
一部の都市でコンテナ輸送価格や為替レートは落ち着きを見せる
紅海におけるフーシ派の攻撃などの影響によって前年に高騰していたコンテナの輸送価格は(2024年9月27日付地域・分析レポート、2024年12月20日記事参照)、引き続き高水準ながらも落ち着きを取り戻しつつある。ヨハネスブルクでは、対日輸出のコンテナ輸送価格はドルベースで10%以上下落し1,900ドル、対日輸入は25%以上下落し4,550ドルとなった。前年度調査では紅海情勢が見通せないとして基準料金を入手できなかったエジプト・カイロでは、2025年度は対日輸出1,000ドル、対日輸入4,200ドルという調査結果を得た。一方で、カイロのコンテナ輸送価格は、輸出入ともに2023年度調査の2倍以上で、ケニア・ナイロビでは、対日輸入のコンテナ輸送価格が前年の8,000ドルから8,200ドルへ上昇した。
為替レートについては、エチオピアの通貨ブルは前年から対ドルで約30%下落したが、そのほかの国では大きな変動は見られなかった。
(注)各調査対象国の現地通貨は2025年9月1日付もしくは9月2日付の銀行間レートなどでドル換算している。世界各地域、過去の投資コスト比較調査は「特集 ジェトロのビジネス環境調査-投資関連コスト比較調査-」を参照。
(波多野瞭平、坂根咲花)
(アフリカ、南アフリカ共和国、エジプト、エチオピア、ガーナ、ケニア、コートジボワール、ナイジェリア、モザンビーク、モロッコ)
ビジネス短信 d5977cadb93e8d59




閉じる
