2025年の自動車生産は3.5%増、輸出が好調
(ブラジル)
サンパウロ発
2026年01月22日
ブラジルの全国自動車製造業者協会(Anfavea)は1月15日、2025年の自動車生産・販売・輸出入実績(速報版)を発表した。同年の生産台数(乗用車、商用車、バス、トラック合計)は前年比3.5%増の264万4,054台、国内販売台数(新車登録ベース)は2.1%増の268万9,634台だった。輸出台数は、主要輸出相手のアルゼンチン、チリ、コロンビア向けが伸び、32.1%増の52万8,827台と大幅に増加した。ただし、生産、販売、輸出のいずれもAnfaveaが2025年8月時点で示していた見通しを下回った(注1)。
Anfaveaのイゴール・カルベ会長は、高金利環境が自動車業界に大きな影響を与えたと説明した上で、「経済の混乱や不安定さを踏まえると、生産3.5%増、販売2.1%増は一定の成果」と評価した(注2)。
輸入台数は前年比6.7%増の49万7,765台で、2014年以来の高水準となった(注3)。このうち、メルコスール諸国およびメキシコ以外からの輸入が50.2%を占め、初めて過半を占めた。中でも、中国からの輸入割合が全体の37.6%を占めた。
2026年は生産・販売・輸出とも増加の見通し
Anfaveaは同日、2026年の見通しも公表した。生産台数は274万1,000台(前年比3.7%増)、国内販売台数は276万2,000台(2.7%増)、輸出台数は53万6,000台(1.3%増)と予測する。カルベ会長は「2025年は高い政策金利や、(米国トランプ政権の誕生による)地政学的リスクが阻害要因となった。2026年初めも同様の環境が続くとみられ、年間を通じた市場動向は前年後半と類似するだろう」と述べた。
2026年の輸入台数の見通しは示されなかったが、Anfaveaは電動車(バッテリー式電気自動車:BEV、プラグインハイブリッド車:PHEV、ハイブリッド車:HEV)の国内生産開始や、SKDおよびCKD向け部品の減免措置終了、また7月からの輸入税率引き上げにより、2026年は電動車の輸入が減少する見通しだと説明した(注4)。
(注1)Anfaveaは2025年8月7日の記者会見で、2025年の生産274万9,000台、販売276万5,000台、輸出55万2,000台と予測していた。
(注2)ブラジル中央銀行は2025年12月に開催された金融政策委員会で、政策金利(Selic)を15%に据え置くことを全会一致で決定している(2025年12月19日記事参照)。
(注3)2014年の輸入台数は61万7,023台。
(注4)2026年7月以降、電動車やSKD用部品対する関税減免措置が終了し、いずれも関税率は35%へ引き上げられる(2023年12月5日記事参照)。また、BEV向けCKD部品の関税率は2026年7月に10%から14%に引き上げられる。SKDおよびCKD生産用部品の関税免除措置(輸入枠)は2026年1月末で終了する(2025年8月5日記事参照)。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル)
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