アフリカ金融公社がサムライローン、アフリカ輸出入銀行がサムライ債により資金調達
(アフリカ、日本)
調査部中東アフリカ課
2025年12月23日
アフリカ金融公社(AFC)は12月2日、5億2,400万ドル相当の二重通貨建て長期サムライローン(円建て融資)枠を締結したと発表
した。AFCにとって過去最大規模のサムライローンとなったという。今回の調達は、アフリカでのインフラ投資を通じた持続可能な開発の推進のために用いられるという。
今回の締結にあたっては、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)期間中に開催されたAFCのレンダー・ロードショーが大きな弾みになったとした。発表によると、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行(SMBC)が主幹事兼ブックランナーを務めた。
なお、日本貿易保険(NEXI)もTICAD9にあわせて、ケニア政府とサムライローンの基本合意を発表している(8月22日付NEXI発表
)。
また、アフリカ輸出入銀行(Afreximbank)は11月28日、第2回サムライ債(円建て債券)により総額818億円を調達したと発表
した。2024年の第1回サムライ債調達額を上回ったという。SMBC日興証券が単独主幹事兼ブックランナーを務めた。アフリカ輸出入銀行は、TICAD9も活用した包括的な投資家向け活動を経て、サムライ債を発行したとしたうえで、この成功は日本の投資家との関係性の深化を反映しており、日本のパートナーとの継続的な協力を通じてサムライ債市場におけるさらなる関与に尽力するとした。
アフリカ諸国ではこれまで、エジプト、コートジボワールなどの政府もサムライ債により資金調達している(2023年11月7日記事、2025年7月24日記事参照)。
(井澤壌士)
(アフリカ、日本)
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