2025年第3四半期のGDP成長率は前年同期比5.5％

ガーナ統計局は12月10日、2025年第3四半期（7～9月）の暫定実質GDP成長率が前年同期比5.5％だったと発表した。季節調整済みGDP成長率は前期比1.3％となった。前年同期（2024年第3四半期）の実質成長率7.0％（2023年第3四半期比）や2025年第2四半期の季節調整済みGDP成長率1.4％（2025年第1四半期比）と比較するとやや鈍化したものの、依然として堅調な成長を維持している。名目GDPは3,394億ガーナ・セディ（約4兆5,900億円、1ガーナ・セディ＝約13.53円）で、前年同期の2,931億ガーナ・セディより15.8％増加した。

分野別のGDP構成比率は、サービス分野39.7％、工業分野32.1％、農業分野28.2％となっている。サービス分野は、成長率7.6％（前年同期比）だった。最も拡大した分野は情報・通信（17.0％増）で、運輸・倉庫（10.4％増）が続く。縮小した分野は医療・社会福祉（9.7％減）だった。工業分野は、0.8％の成長にとどまった。その中で最も拡大した分野は製造業（3.9％増）だが、石油・ガスの18.2％減が影響し、鉱業・採石（2.8％減）はマイナス成長となった。農業分野は、8.6％と分野別で最大の成長率だった。漁業（23.1%増）、農作物（8.3％増）が成長を牽引した。

第4四半期GDPおよび年間GDPの発表は2026年3月11日に予定されている。

（中川翼）