繊維分野の生産連動型奨励策(PLI)、3次募集ですでに17社を承認済みと発表

(インド)

ニューデリー発

2025年11月20日

インド繊維省は11月18日、繊維分野における生産連動型奨励策(PLI、注)の3次募集で(2025年8月15日記事参照)、これまでに計17社の申請を承認したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

同省によると、今回承認した企業17社による投資総額は237億4,000万ルピー(約427億3,200万円、1ルピー=約1.8円)となる見込み。今後数年間で、1,289億3,000万ルピーを超える売上高の達成、2万2,646人の雇用創出が期待されている。

同分野のPLIスキームは2021年9月24日に公示され、化学繊維(人造繊維)の衣類・織物や工業用繊維品の生産促進のため、1,068億3,000万ルピーの予算を計上している。繊維省によると、これまで2回の公募で74件の投資案件の申請を認定した。

2025年8月8日に発表された3次募集は、当初、募集締め切りは8月31日とされていた。その後、9月1日と10月3日に2度の募集期間延長が発表され、現在の募集締め切りは2025年12月31日となっている。新規申請は、専用ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますから現在も引き続き受け付けている。

(注)生産連動型奨励策(PLI)は、インド政府が2020年度に導入した国内製造業振興の目玉政策。対象となる全14分野について、分野ごとの適格基準を満たせば、新規工場を設立した製造業企業に対し、売上高の増加額などに応じてインセンティブ(補助金)が支給されるスキーム。

(花村大樹)

(インド)

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