アシックス・ベンチャーズ、リヤドでピッチイベント開催

サウジアラビアの首都リヤドで10月30日、アシックス・ベンチャーズと、サウジアラビア現地法人アシックスSAマーケティング、サウジ・スポーツ・フォア・オール連盟（Saudi Sports for all Federation：SFA）が地場スタートアップ5社によるビジネスアイデアやサービスのプレゼンテーションを行うピッチイベント「ASICS Innovation Pitch in collaboration with the Saudi Sports for all Federation」を開催した。アシックスとサウジアラビアのスタートアップとの連携強化を目的に行った。

このイベントには、富永満之・アシックス代表取締役社長や、森野泰成・駐サウジアラビア日本大使、SFAのカリード・ビン・アルワリード・アルサウード会長のほか、現地エコシステム関係者ら約40人が出席した。SFAのシャイマ・サレ・アルフッセイニ・マネジングディレクターは冒頭のあいさつで、「このアシックスイノベーションプログラムは、デジタルデザイナーや起業家に対して、サウジにおけるスポーツの拡大と運動参加率の向上を目指すためのデジタル製品・サービスの提案を求めるものだ。これは『ビジョン2030』が掲げている最終目標と一致している」と述べた。

同イベントでは、人工知能（AI）とサーモグラフィーの活用による早期のケガ検知を提案したアンプリファイ・ヘルスが優勝した。同社のメイサ・アルマガティ・パートナーは「今回のイベントは始まりにすぎず、今後も予防的ケア・積極的ヘルスケアを推進し、ヘルスケアエコシステム全体の発展に貢献していきたい」と述べた。同社には、賞金2万サウジ・リヤル（約82万円、1リヤル＝約41円）が贈られ、今後はアシックスSAマーケティングとの事業連携も予定されている。

（長澤諒祐）