IOC、第1回オリンピックeスポーツのサウジアラビア開催を見送りへ
(サウジアラビア)
リヤド発
2025年11月06日
国際オリンピック委員会(IOC)は10月30日、2027年にサウジアラビアの首都リヤドで開催予定だった「第1回オリンピックeスポーツ大会(Olympic Esports Games)」
について、サウジアラビアとのパートナーシップ契約を解消することを発表した。
IOCはパートナーシップ解消理由について明らかにしていないが、「オリンピックeスポーツ大会をオリンピックムーブメントの長期的な目標により適合させ、初開催を可能な限り早期に実現することを目指す」としている。
2024年に締結したパートナーシップは12年間の契約で、同国で定期的なeスポーツ大会の開催を予定していた(2024年7月16日記事参照)。両者はオリンピックeスポーツ大会の構想について協議を重ねてきたが、同大会に関する協力を終了することに合意した。同時に、それぞれ独自のeスポーツ分野における目標を追求していくこととなった。
サウジアラビアは、Vision2030エンターテインメント分野の一環として、2030年までにゲーム産業の中心となることを目指している(2024年9月2日記事参照)。2024年から「eスポーツ・ワールドカップ」を毎年開催しており、2026年末にはeスポーツのナショナルチームに特化した初の国際大会となる「eスポーツ・ネーションズ・カップ」の開催を予定している(2025年8月27日記事参照)。
(井村文哉)
(サウジアラビア)
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