エジプト大統領、ガザ停戦に向け国際首脳会議の開催発表、トランプ米大統領と共同議長

エジプト大統領府は10月11日、エジプトのシャルム・エル・シェイクでパレスチナ自治区ガザ地区における戦闘の終結に向けた国際首脳会議を10月13日に開催すると発表した。米国のドナルド・トランプ大統領とエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領が共同議長を務め、20カ国以上の首脳が参加して開催される。トランプ大統領の和平構想（2025年9月30日記事参照）を背景に、ガザ地区での終戦と中東地域の平和と安定の実現を目的とする。イスラエルとイスラム組織ハマスは同じシャルム・エル・シェイクで10月9日、戦闘の終結に向けた和平案の第1段階で合意していた（2025年10月9日記事参照）。

エジプトの国家情報サービス（SIS）は10月12日、エルシーシ大統領がトランプ大統領に向け、ガザ和平合意の実現に向けた支援の継続を要望するとともに、合意が成立した場合にはエジプトで開催する署名式に出席を求めたと伝えた。また、SISは「今回の首脳会議は、ガザ和平合意の署名のために多くの指導者を一堂に集めるものだ。ガザの再建を裕福な国々が支援し、中東全体が平和を享受することになる」というトランプ大統領のコメントを報じた。

イスラエルとハマスの衝突の詳細については、ジェトロの特集を参照。

（塩川裕子）