すし職人コンテストが開催、優勝者には日本への研修旅行

(ロシア)

調査部欧州課

2025年10月22日

ロシアで10月1~3日、すし職人コンテスト「スシカップ」が開催された。2025年3月に第1回がモスクワで開催されており(2025年5月27日記事参照)、2回目となる今回は会場をロシア第2の都市サンクトペテルブルクに移し、同地で毎年開かれる外食産業向け見本市「メグストロ」の枠内で開催された。

コンテスト初日の開会式であいさつした在サンクトペテルブルク日本総領事館の松尾浩樹総領事は、日本食に関するイベントに立ち会う機会に恵まれたことに謝意を示しながら、「コンテストの出場者が今後、ロシア各地ですしのプロとしてさらに活躍することを期待する」と、東はシベリアのイルクーツクをはじめ、全国各地から集まった大会出場者にエールを送った。

今回は100人を超える応募があり、この中から予備審査を勝ち抜いた30人がコンテストに臨んだ。出場者は料理のスピード、盛り付けの美しさやオリジナルレシピの独創性などを総合的に評価された。第2回のコンテストを制したモスクワの高級すしレストラン「アユ」のシェフには、日本での研修旅行が与えられる。

コンテストは、ドイツの小売り大手メトロ・キャッシュ・アンド・キャリー・ロシア法人が主催した。同社はスシカップを、今後もメグストロ内で続けていく意向だ。同社の担当者は、ロシアですし職人コンテストを主催することに関して、「外食産業の発展と、才能ある料理人への支援に対するコミットメント」としている。

写真 コンテストの様子。ロシアの日本食レストランで腕を振るう地元料理人が審査員を務めた(ジェトロ撮影)

コンテストの様子。ロシアの日本食レストランで腕を振るう地元料理人が審査員を務めた(ジェトロ撮影)

写真 モスクワとサンクトペテルブルクのすし職人3人がファイナルラウンドに臨んだ(主催者提供)

モスクワとサンクトペテルブルクのすし職人3人がファイナルラウンドに臨んだ(主催者提供)

(欧州課)

(ロシア)

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