韓国のLGエレクトロニクス、インドの証券取引所に上場

韓国のLGエレクトロニクス（LGE）は10月14日、ムンバイのインド国立証券取引所（NSE）で、インド法人（LG Electronics India Limited）の上場式と、未来ビジョン発表式を行った。上場はインド法人発行株式の15％（1億181万5,859株）を売り出す方式で行われ、新規株式公開（IPO）価格は1株当たり1,140ルピー（約1,938円、1ルピー＝約1.7円）に設定された。IPOの申し込みはインドIPO史上最高水準の54倍の競争率を記録するなど、高い関心が寄せられた。LGEは上場により約1兆8,000億ウォン（約1,800億円、1ウォン＝約0.1円）の資金を確保できることとなった。

上場式と未来ビジョン発表会で、LGEの曺周完（チョ・ジュワン）最高経営責任者（CEO）は「今回の上場で、インドはLGEのグローバルサウス戦略の核心的な役割を果たす拠点国に飛躍する」と述べ、その重要性を強調した。また、曺CEOは「インドのため（Make for India）」「インドで（Make in India）」「インドを世界へ（Make India Global）」のビジョンも発表した。

なお、LGEは現在、インドのノイダ、プネで工場を運営（2025年1月20日付地域・分析レポート参照）しており、スリ・シティーで新工場を建設中だ。新工場まで完工すると、LGEのインドでの年間生産能力は、冷蔵庫360万台、洗濯機375万台、エアコン470万台、テレビ200万台となる。

（李海昌）