ベイブレード第4世代の発売後初の世界大会が日本で開催

(日本、世界)

デジタルマーケティング部コンテンツ課

2025年10月24日

ベイブレード(注1)の世界大会「BEYBLADE X WORLD CHAMPIONSHIP 2025」が10月11~12日の2日間、東京タワー併設のRED°TOKYO TOWER外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで開催された。2023年から展開する同シリーズの第4世代「BEYBLADE X(ベイブレードエックス)」では初めての世界大会となった。

タカラトミー、ADKエモーションズなどが主催するこの大会には、パリや米ロサンゼルス、シンガポール、世界大会として初選出となる中国の広州、トルコのイスタンブールを含む21の地域で行われた予選大会の優勝者が参加した。

試合は年齢別に「レギュラークラス(6~12歳)」と「オープンクラス(6歳以上・大人参加可)」に分かれて実施され、レギュラークラスからは19人、オープンクラスからは14人が参加した。世界大会のオープンクラス設置は初の試みとなり、予選大会を含めて6歳から67歳までの約1万5,000人の選手がエントリーした。

レギュラークラスではメキシコ市大会選出の選手、オープンクラスではイスタンブール大会選出の選手が優勝した(2025年9月1日記事参照)。

写真 オープンクラスの決勝戦に臨むイスタンブール大会選出のファーレッディン選手(左)と香港大会選出のカイル選手(ジェトロ撮影)

オープンクラスの決勝戦に臨むイスタンブール大会選出のファーレッディン選手(左)と香港大会選出のカイル選手(ジェトロ撮影)

大会は公式YouTubeチャンネル「ベイチューブ」などを通じて世界同時に生配信され、2日間で累計約19万回視聴された。大会の開催に合わせて試遊スペースやコラボカフェも設けられ、観光客や多くのベイブレードファンでにぎわった。

タカラトミー・グローバルベイブレード事業部長の高岡悠人氏は「全世界のファンから愛されるIP(知的財産)であることを再認識できた。出場選手同士の交流も行われ、言語や世代を超えてつながるコミュニケーションツールとなっていると感じた。上位は強豪のアジア勢が占めるとの予想だったが、欧州や中東、中南米勢が奮闘した」と述べた。

また、「『ベイブレードをスポーツへ』を掲げており、今後は世界大会のみならず、小学校のクラブ活動や社会人リーグ、老人ホームでの交流会など、『年齢、性別、国や地域を超えて楽しめるスポーツ』として広めていきたい」とスポーツとしての広がりに期待を寄せた。

ベイブレードは、1999年に誕生して以来、4つのシリーズを通じて、世界80以上の国と地域で累計出荷数5億6,000個以上(9月時点)を突破している。また、2025年3月に公開したメタバースプラットフォーム「Roblox」上の「BEYBLADE X-BATTLES」(注2)には、累計4,000万以上が訪問し、その97%以上が海外ユーザーで、国際的な人気を誇っている。

(注1)「ベイブレード」は1999年に誕生し、日本の伝承玩具のベーゴマを現代風にアレンジした対戦型玩具。

(注2)「BEYBLADE X-BATTLES」は、タカラトミーの人気玩具「ベイブレード」をバーチャル空間でプレーできる対戦型アクションゲーム。

(松瀬雅大)

(日本、世界)

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