トルコでベイブレード大会が開催

(トルコ、日本)

イスタンブール発

2025年09月01日

ベイブレード(注)のトルコ選手権「BEYBLADE X Türkiye Turnuvası」が8月9~10日の2日間、イスタンブール市内で開催された(8月23日付Spacetoonプレスリリース)。

トルコの国際エンターテインメント放映チャンネルのSpacetoon Türkiyeが主催し、タカラトミー、ADK、全日空(ANA)が共催した。

同大会は、世界各地で実施されている地域別ベイブレード大会のうち、トルコ地域の優勝者を決めるものだ。参加者は6~14歳で構成され、初日は予選ラウンドとして265人のプレーヤーが参加。翌日の決勝ラウンドで優勝者1人が決定した。

優勝者は、10月11~12日に東京で開催される予定の世界大会「BEYBLADE X WORLD CHAMPIONSHIP 2025」へ招待される。世界大会へ向かうイスタンブールから東京までのフライトの様子も記録される予定だ。イスタンブール~東京間では、2025年2月からANAの直行便が就航している。

トルコでは過去にもベイブレードが販売されてきたこともあり、幅広い年齢層にファンが存在する。本大会にも子供から大人まで多くのファンが訪れ、盛り上がりを見せた。

近年、トルコでは日本との直行便が増便になり、日本のコンテンツ関連イベント(2025年6月9日記事参照)も開催されるなど、日本のコンテンツへの関心が高まっている。

タカラトミーの担当者であるグローバルベイブレード事業部・根岸さやか氏は「ベイブレードはこれまでのシリーズも、アニメや玩具を通じてトルコで高い支持を得てきた。今回の新シリーズ開始と大会をきっかけに、熱心なファン層に加え、新たなユーザーの関心を引きつけることができたと感じている。特にトルコから初めて世界大会への出場と優勝者が日本に行けるという点が注目を集めた。トルコでの日本に対する高い好感度をあらためて実感している。今後も現地パートナーと協力し、ブランドのさらなる拡大を目指していく」と語った。

Spacetoonグループの最高経営責任者(CEO)のファイズ・アル・サバグ氏は「本大会は、トルコにおけるSpacetoonにとって新しい試みであり、私たちがこの地域で計画している数々の行事のほんの始まりにすぎない。日本のパートナーを迎えられたことは大変光栄であり、大会は、当社の使命である協力、文化交流、結束の精神を反映している」と述べた。

同社のライセンス・マーチャンダイジング・玩具部門責任者のギュル・ディスマ氏は「トルコにおけるBEYBLADE Xマーケティングキャンペーンを、画期的なトーナメントで開始できることを誇りに思う。このトーナメントは、地域におけるフランチャイズのライセンス、マーチャンダイジング戦略の新章の幕開けとなる」と述べた。同時に、「子供や若者からの反響が大きく、ベイブレードが世代を超えて変わらぬ人気を誇っていることをあらためて実感している。最新製品の発売により、創造性と競争心を刺激し、活気あるファンコミュニティを育むことに尽力する」と述べ、トルコでの人気に期待を寄せた。

写真 大会の様子(ジェトロ撮影)

大会の様子(ジェトロ撮影)

(注)「ベイブレード」は1999年に誕生した、日本の伝承玩具であるベーゴマを現代風にアレンジした対戦玩具。

(遠藤誠吾)

(トルコ、日本)

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