ウズベキスタン「ICTウイーク」、中央アジア地域横断のデジタル化アピール
(ウズベキスタン、日本)
タシケント発
2025年10月20日
ウズベキスタン最大級のIT展示会「ICTウイーク」が9月23~26日に首都タシケントで開催された。主催者の発表(10月15日)によると、訪問者数は2万5,000人以上(うち2,000人が外国から)、出展者数は200以上、30以上の関係フォーラムやサミットが併催された。ジェトロが初めて設置したジャパンパビリオン(2025年10月6日記事参照)のほか、韓国、中国、カタール、ラトビアのナショナルパビリオンが設置された。韓国パビリオンには14社が出展し、2024年の9社(2024年10月3日記事参照)から増加した。
韓国国際協力団(KOICA)が前年に続いて設置した韓国パビリオン(ジェトロ撮影)
会場内では国内通信大手ウズテレコム、IT大手ウズインフォコムといった国内大手企業に加え、ヤンデックス(ロシア)や華為技術(ファーウェイ、中国)といった国際テック企業が大規模なブースで存在感を示した。日本からは単独ブースとしてNECと豊田通商が現地企業と共同出展した。
注目を集めたリンクワイズ(中国)の人型ロボット(ジェトロ撮影)
ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、アゼルバイジャン、トルクメニスタンのテクノパークやスタートアップ支援機関の共同出展ブース「ユーラシアン・テクノパークス」が初めて設置され、地域横断的なデジタル化促進の姿勢をアピールした。
会期中はイベントも多く開催された。ヤンデックスはスタートアップ創業者や投資家を招いたイベントを開催したほか、データボルト(サウジアラビア)は最大65億ドルの投資を伴うウズベキスタン国内の国家データセンター設立計画をフォーラムで発表した。デジタル技術省は「ウズベキスタン-日本ICTフォーラム」を9月24日に開催した。日本の経済産業省やウズベキスタンに進出済みの日系企業の豊田通商やソフトヒューベリオンのほか、ジェトロもパネルディスカッションに登壇し、アウトソーシングやIT人材分野で日本とウズベキスタンの協力を議論した。
会場内で行われたWomen&AIコンファレンス(ジェトロ撮影)
(竹内アイシェギュル)
(ウズベキスタン、日本)
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