2025年度第1四半期のGDP成長率、前年度同期比7.8％

インド統計・計画実施省（MOSPI）は8月29日、2025年度第1四半期（4～6月）の実質GDP成長率（2011年度基準）推計値を前年度同期比7.8％と発表した（添付資料表1参照、推計値は表2参照）。2020年度第3四半期（10～12月）以降、プラス成長を維持している。

需要項目別に見ると、政府最終消費支出は前年度同期比で7.4％増、総固定資本形成が7.8％増と成長したほか、民間最終消費支出も7.0％増と堅調に推移した。輸出は6.3％増と、前年度同期比（8.3％増）と比較すると伸びが低下し、輸入は前年度同期比（1.6％減）から10.9％増と大幅に上昇した。

産業部門別の総付加価値（GVA）成長率は、鉱業・採掘業を除く部門で4四半期連続のプラス成長となった（添付資料表3参照、推計値は表4参照）。特に「貿易・ホテル・運送・通信・報道関連サービス」（8.6％増）、「金融・保険、不動産・ビジネスサービス」（9.5％増）、「公共・防衛・その他サービス」（9.8％増）は高い成長を示し、前年度同期の伸展を上回った。また「製造」（7.7％増）、「建設」（7.6％増）も堅調な伸び率だった一方、「農林水産」（3.7％増）、「電力・ガス・水道」（0.5％増）は全体の伸び率と比較して低調だった。

（佐藤利昭、サンディープ・シン）