「オタ祭り2025」開催、日本のアイドルも初公演

ケニア・ナイロビ市内のケニア国際展示場（KICC）で8月23日、東アフリカ最大級の日本のアニメやマンガなどサブカルチャーのファンが集うイベント「オタ祭り2025」が開催された。主催者によると、7回目となる今回、3,700人以上が集まった。規模は年々拡大しており、前回から会場をさらに大きなところに変更したが、それでも多くのケニアの若者が集い、にぎわった。

今回のオタ祭りには、ミライスカート⁺とCHONMAGE JAPAN（チョンマゲジャパン）の2組のアーティストが日本から初参加し、会場でコンサートを開催した。日本のポップカルチャーは、アニメやグッズ、日本食、ゲームだけでなく、アイドル文化でもアフリカの若年層の注目を集めつつある。

近年は韓国企業もアフリカの若年層に着目し、K-popやWebtoonのイベントなども開催されるようになってきた。今回のオタ祭りでは、韓国人がケニアで興したYoungtoonというWebtoon企業がコンテストを開催した。また、イベントの公式スポンサーには、ケニアの通信会社サファリコムや、中国の携帯会社Infinix、米国の化粧品ブランドCeraVe、携帯ゲーム会社Offey Media、ケニアの醸造所KWALの5社が名を連ねた。こうした若年層を対象としたポップカルチャーイベントは、消費の活発なケニアの若年中間層をターゲットとする商品・サービスの販売促進の場としても頭角を現しつつある。

（佐藤丈治）