日立の米子会社JRオートメーション、新本社新設で米ミシガン州に7,280万ドル投資
(米国、日本)
シカゴ発
2025年09月08日
日立の米国子会社JRオートメーションは9月3日、米ミシガン州ジーランドに総額7,280万ドルを投じて、新グローバル本社を建設する計画を発表した。この新施設設立によって、同社の既存3拠点を統合し、効率性を高めるとともに、JRオートメーションと日立の従業員間の結束力を強化するという。総面積28万6,000平方フィート(約2万6,600平方メートル)の敷地には、7万6,000平方フィート(約7,060平方メートル)のオフィススペースと、21万平方フィート(約1万9,500平方メートル)の顧客向け自動化プロジェクトの組み立て専用エリアを設ける。新施設は9月17日に起工式を実施する。2027年初頭の完成を予定しており、150の雇用が創出される見込みだ。
日立アメリカの竹内康浩社長兼最高経営責任者(CEO)は「ミシガン州で JR オートメーションの能力を強化することで、デジタルツイン、エッジコンピューティング、人工知能(AI)を融合した、『ワン・ヒタチ』による画期的な技術ハブを設立し、製造エコシステムを構築する」と述べた。
ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事(民主党)は「このプロジェクトによって高賃金の雇用が維持・創出され、先進的な製造業部門が強化されることにより、ミシガン州の最先端技術のハブとしての地位が確固たるものになる」と述べた。ウィットマー知事は州内の各分野の官民リーダーからなる代表団とともに、投資ミッションを率いて訪日しており(2025年9月5日記事参照)、今回の発表はその滞在中に行われた。
なお、同州の経済開発公社によると、新グローバル本社建設の候補地としてサウスカロライナ州も候補地となっていた。
(星野香織)
(米国、日本)
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