UAE大統領がカタール訪問、連帯と支持を表明
(アラブ首長国連邦、カタール、イスラエル)
ドバイ発
2025年09月12日
アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領は9月10日、多くの閣僚や高官を伴い、カタールのドーハを訪問した。ドーハ・ハマド国際空港ではカタールのタミム・アル・サーニ首長が閣僚とともに出迎え、その後、会談を実施した。同日付国営エミレーツ通信(WAM)は、イスラエルによるカタールでのハマス幹部を標的とした攻撃を受けて(2025年9月10日記事、2025年9月11日記事参照)、ムハンマド大統領が「カタールの主権、領土保全、国民の安全を守るためのあらゆる措置に、UAEは連帯して断固たる支持をする」とあらためて表明したと報じている。
前日の9日にイスラエルがドーハでハマス幹部を標的に空爆をした直後には、同大統領とタミム首長が電話会談を実施した。さらに、UAE外務省は「イスラエルによる攻撃がカタールの主権を侵害し、中東湾岸地域の緊迫化をエスカレーションさせている」と非難する声明を発表していた。翌10日の閣僚団を連れてのスピード訪問となり、両国間の連携を強調する機会となった。
(清水美香)
(アラブ首長国連邦、カタール、イスラエル)
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