タイ保健省、密閉容器入り飲料など4件の告示への対応呼びかけ

タイ保健省食品・医薬品局（FDA）は9月10日、2025年1～3月に意見公募を行った（2025年2月4日記事参照）密閉容器入り飲料などに関する4本の新告示が官報に掲載されるのを前に、その改正案をFDAウェブサイトに公表した。併せて、事業者に対して規制対応への準備を呼びかけている。

新告示の概要は次のとおり。

1.保健省告示「密閉容器入り飲料水」（改正内容案、説明資料）

• 現行の密閉容器入り飲料水に関する保健省告示を廃止する。
• コーデックス規格などの国際規格に基づき、湧き水またはスプリングウオーター、炭酸水の定義を追加する。
• 汚染物質基準などの品質規格基準を改正する。
• 任意で事業者がデジタルラベルを使用する場合のラベル表示に関する条件を定める。
• この告示は官報に掲載された翌日から施行となる。施行日の前に認可を受けた事業者に対し、2年間の猶予期間を設ける。

2.保健省告示「氷」（改正内容案）

• 現行の氷に関する保健省告示を廃止する。
• 氷の品質規格に関して、汚染物質基準を改正し、保健省告示「密閉容器入り飲料水」に従うこととする。
• 氷の製造方法に関する規定を廃止し、保健省告示420号「食品の製造方法、製造におけるツール・用具、および保管」に従うこととする。
• 食用目的ではない、または消費者に直接販売しない氷の製造方法に関する氷のラベル表示の規定を廃止する。
• 氷のラベル表示は、保健省告示包装食品のラベル表示に規定に従うこととする。
• この告示は官報に掲載された翌日から施行となる。施行日の前に認可を受けた事業者に対し、1年間の猶予期間を設ける。

3.保健省告示「密閉容器入り飲料（第3版）」（改正内容案）

• コーデックス規格に基づき、上記の保健省告示462号に炭酸水の分類を設けることにより、2013年6月26日付の保健省告示356号「密閉容器入り飲料」（英語仮訳）から炭酸水を廃止し、従来の密閉容器入り飲料の5種類から4種類に変更する。
• この告示は官報に掲載された翌日から施行となる。施行日の前に認可を受けた事業者に対し、2年間の猶予期間を設ける。

4.保健省告示「天然ミネラルウオーター（第2版）」（改正内容案）

• 消費者の健康を守り、印刷インクによる環境汚染問題を軽減するため、2024年9月18日付の保健省告示454号「天然ミネラルウオーター」（英語仮訳）のラベル表示規定を改正し、デジタルラベルを使用する場合のラベル表示に関する条件を定める。

（須田善也、ウォンパタラクン・ヤーダー）