英国、カナダ、オーストラリア、ポルトガルがパレスチナの国家承認を発表
(中東、パレスチナ、英国、カナダ、オーストラリア、ポルトガル、日本)
調査部中東アフリカ課
2025年09月22日
英国政府とカナダ首相府は9月21日、パレスチナの国家承認を発表した(9月21日付の英国政府、カナダ首相府
)。G7では初めての国家承認となる。オーストラリア首相府とポルトガル外務省も同日、パレスチナの国家承認を発表した(9月21日付のオーストラリア首相府
、ポルトガル外務省
)。
これに先立つ7月には、フランスをはじめとした欧州諸国やカナダなどが国家承認に向けた動きを見せていた(2025年8月5日記事参照)。
また、第80回国連総会に合わせて9月22日には、フランスとサウジアラビアなどが主導し、イスラエルとパレスチナに関する「二国家解決実現のためのハイレベル国際会合」を米国ニューヨークで開催する予定だ。これを機に、フランスなどもパレスチナの国家承認を行う見込みだ。
パレスチナ代表は米国による入国ビザ拒否のため米国に入国できないが、国連は19日、国連総会やハイレベル国際会合にビデオ参加、または事前の動画提出を可能とする決議を採択した(9月19日国連発表)。
なお、日本の岩屋毅外相は19日、イスラエルのギデオン・サール外相(2025年9月19日付外務省発表)、パレスチナのファーリシン・アガベキヤン外務・移民庁長官(9月19日付外務省発表
)とそれぞれ個別に、「二国家解決」や中東情勢などについて電話会談を行った。岩屋外相は国連総会と「二国家解決実現のためのハイレベル国際会合」にも出席する予定だ。
(井澤壌士)
(中東、パレスチナ、英国、カナダ、オーストラリア、ポルトガル、日本)
ビジネス短信 90d1d31a007a0cde