ペルー最大の食品見本市「エキスポ・アリメンタリア2025」開催

(ペルー)

リマ発

2025年09月25日

ペルー国内最大の食品専門見本市「エキスポ・アリメンタリア2025」が9月24日、首都のリマで始まった。食品・飲料、食品関連機械、加工食品に使う原材料、包装容器・資材などが出展されているほか、物流や国際認証に関連する企業も出展しており、26日まで開催される。主催者のペルー輸出業組合(ADEX)によると、14カ国の企業が出展しており、来場者は海外バイヤー1,200人を含めて2万9,000人で、約7億ドルの商談を見込んでいる。

開会式で、アンヘル・マネロ農業灌漑相は「農業検疫局(SENASA)を中心に各国政府と検疫交渉を続けている。これは輸出者と政府が連携して海外市場を開拓していることを示すものだ。この方針は今後も変わることはなく、政府として農水産・食品の輸出促進を進める。また、議会の協力により農業法が成立した(2025年8月22日記事参照)。この見本市には、シエラ(山岳地帯)やセルバ(アマゾン地域)の出展者もいるが、同法がこれら地域の農業と経済の発展のきっかけになるだろう」とあいさつした。

また、セサル・テジョADEX会長は「この見本市は2009年に始まり、17回目を迎えた。その目的は、輸出により農林水産・食品産業の競争力を高めることだけではなく、地域振興につなげることだ。そのためSENASAの役割は重要だ」と述べた。また、ブラジル、パラグアイ、エクアドル、インドネシアが国別パビリオンを設置していると紹介した。

キッコーマンブラジル(KIKKOMAN DO BRASIL)の塚本崇副社長はジェトロに対し、「初めて出展した。ペルーの料理をよりおいしく味わってもらえるよう、しょうゆや調味料を紹介したい」と話した。

写真 開会式であいさつするマネロ農業灌漑相(ジェトロ撮影)

開会式であいさつするマネロ農業灌漑相(ジェトロ撮影)

写真 インドネシア・パビリオン(左)とパラグアイ・パビリオン(右)(ジェトロ撮影)

インドネシア・パビリオン(左)とパラグアイ・パビリオン(右)(ジェトロ撮影)

写真 初出展でしょうゆなどを紹介する塚本キッコーマンブラジル副社長(ジェトロ撮影)

初出展でしょうゆなどを紹介する塚本キッコーマンブラジル副社長(ジェトロ撮影)

(石田達也)

(ペルー)

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