ジェトロ、IFA 2025で海外バイヤー開拓を推進、東京都のスタートアップなども積極的にPR
(ドイツ、日本)
ベルリン発
2025年09月29日
ドイツのベルリンで9月5~9日に開催された国際コンシューマー・エレクトロニクス展「IFA 2025」(2025年9月24日記事参照)において、ジェトロはIFA Nextホールに「Japan Street」(注1)広報ブースを出展した。情報発信、現地バイヤーの新規開拓やパートナー候補とのネットワーク構築の機会創出を行った。
ジェトロの広報ブースに立ち寄る海外バイヤー(ジェトロ撮影)
ブースには、PC(パソコン)用バッグやスマホケースといったPC・スマートフォンのアクセサリー製品や、高性能なモバイルバッテリーなど、電子機器付属製品を求めるバイヤーが訪れた。その一方で、プラスチック皿など日用品全般を扱うバイヤー、新しいサービスや製品との出会いを期待して訪れた食品関連バイヤーなど、多様な業種の来場者が訪れ、Japan Streetへのバイヤー登録を行った。また、日本製品を求めて足を止めたバイヤーも見られた。今回、Japan Streetへ新規登録したバイヤーは、開催地ドイツをはじめスペインや英国といった欧州内にとどまらず、インド、米国、チリなど世界各国さまざまで、IFAの国際性を示した。
同ホールには、東京都が主催する「SusHi Tech Tokyo」ブースも設置され、日本のスタートアップなど8社が、自社の製品やサービスをPRした。SusHi Tech Tokyoブースに出展したCalTaは、デジタルツイン技術を駆使しインフラの効率的な管理と持続可能な発展を実現するソリューション「TRANCITY」を、欧州初出展となるIFAで発信。都市インフラの老朽化という課題に直面する欧州で、一定の手応えを感じていた。
さらに、SusHi Tech Tokyoブースでは、ジェトロの協力のもと、Niterra(日本特殊陶業)グループのVenture Lab、先端素材分野のクラスターのINAM
、ベルリン発スタートアップAiloys
の3社が登壇し、自社の取り組みや東京の魅力を紹介した。ジェトロも、対日投資促進やオープンイノベーション支援プラットフォーム「J-Bridge」(注2)の支援メニューを案内し、日本市場でのビジネス展開を呼びかけた。
東京都のSusHi Tech Tokyoブースでの登壇の様子(ジェトロ撮影)
(注1)ジェトロが招待した海外バイヤー(海外に販路を持つ国内のバイヤーを含む)専用のBtoBのオンラインカタログサイト。
(注2)日本企業とスタートアップなどの海外企業の国際的なオープンイノベーション創出を目的とした会員制(無料)のビジネスプラットフォーム。
(中山裕貴、秋間かをる、古川佳奈)
(ドイツ、日本)
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