第2四半期の非石油製品輸出は前年同期比17.8％増加

サウジアラビア総合統計庁（GASTAT）は8月25日、2025年第2四半期（4～6月）の貿易統計を発表した。非石油製品（再輸出を含む）の輸出額が878億8,010万リヤル（約3兆4,273億円、1リヤル＝約39円）となり、前年同期比で17.8％増加した。再輸出を除く非石油製品の輸出も5.6％増加した。

非石油製品輸出（再輸出を含む）の製品別割合をみると、化学製品が全体の23.0％を占め、前年同期比5.8％増だった。次いで機械、電気機器および部品が同21.7％で、前年同期比2.2倍となった。非石油製品輸出（再輸出を含む）の輸入に対する比率は37.3％となり、前年同期の35.8％より上昇した。これは、非石油輸出が前年同期比17.8％増、輸入が13.1％増加にとどまったためだ。輸入の製品別割合をみると、機械、電気機器および同部品が全体の25.4％を占め、前年同期比28.7％増加した。次に輸送機器および部品が同13.5％で、前年同期比12.1％増加した。

なお、2025年第2四半期の製品輸出（石油製品、非石油製品、再輸出の合計）は、石油輸出が前年同期比15.8％減少したため、全体で7.3％減少し、2,738億4,840万リヤルとなった。その結果、輸出総額に占める石油輸出の割合も、2024年第2四半期の74.7％から2025年第2四半期には67.9％に減少した。

サウジアラビアの輸出先としては中国が最大で、総輸出額の14.2％を占めた。次いでアラブ首長国連邦（UAE、10.0％）、インド（8.8％）が続いた。輸入元としても中国が首位で、総輸入額の27.4％を占める。次いで米国（8.5％）、UAE（6.2％）と続いた。日本は輸出先として5位、輸入元として6位だった。

（林憲忠）