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日本の音楽と文化を圧縮、「J－POP.ZIP」がソウルで開催

（韓国、日本）

ソウル発

2025年09月29日

ユニバーサルミュージック主催で、9月19日から9月21日にかけて、韓国ソウル市内の聖水洞（ソンスドン）で、J-POP.ZIP（ジェイポップ・ジップ）が開催された。

同イベントは、日本の音楽と文化をZIP（圧縮）して韓国のファンに届ける体験型カルチャーキャンペーンだ。2回目となる今回のイベントには約7,000人が来場し、好評を博した。

開催初日は、日本のアーティストによるオープニングセレモニーが行われ、韓国中心の多くの若者が会場に詰めかけた。同イベントは、音楽やゲームなどのJ-POPコンテンツとイベントを一度に楽しむことができ、日本の音楽と文化に親しむ場として関心を集めた。

協賛社のセガ／アトラスは「ソニックレーシングクロスワールド」「ペルソナ 3 リロード」のゲーム体験ゾーンを提供し、また、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」「ペルソナシリーズ」の音源IP（知的財産）を活用したサイレントディスコブースも設けられ、来場者がさまざまな音源に親しんだ。

アーティスト展示ゾーンではSEKAI NO OWARIやback numberなど、日本で活躍するアーティストの楽曲の視聴ができたほか、ボックスに頭を入れるとJ-POPが流れ、没入感を味わえるリスニングボックスも設置された。

日本地域文化の紹介ブースでは、静岡県ソウル事務所、長崎県ソウル事務所、宮城県ソウル事務所、徳島県がそれぞれの地域の文化や観光地などを来場者にPRした。

期間中、夜間に行われたJ-POP.ZIP アーティストライブでは、最終日にJueun（ジュウン）やYonYon（ヨンヨン）ら韓国アーティストも登場し、日本語で日本のポップミュージックを歌唱して会場を沸かせた。また、スペシャルステージでは、韓国にルーツを持ち、日本を代表する実力派女性アーティストのCrystal Kayが登場し、迫力ある歌声と、日本語、英語、韓国語によるMCで観客を魅了した。

主催者のユニバーサルミュージックの担当者は「現地のJ-POPファンがイベントに多く来場し、韓国内での日本音楽の盛り上がりと熱気を感じた。今後この成長を支えていくような取り組みを続けていきたい」とコメントした。

J-POPやK-POPなど、若者を中心とするコンテンツ分野での日韓交流は今後もさらなる広がりの可能性を見せている。

ジェトロは同イベントを後援した。今後も引き続き、コンテンツ海外展開支援拠点の1つとして、日韓双方のコンテンツ事業連携、協力に力を入れていく計画だ。