「タイ誇り党」のアヌティン氏、新首相に選出、国王が承認

タイ下院は9月5日、首相選出投票を実施し、「タイ誇り党」党首のアヌティン・チャーンウィラクン氏を第32代首相に選出した。

この投票は、8月29日に憲法裁判所がペートンタン首相（当時）の首相資格喪失を判断したことを受けて行われた（2025年9月2日記事参照）。

下院では5日午前、この件に関する議題を前倒しで審議することを賛成多数で決定し、午後に新首相選出投票の手続きが始まった。タイ誇り党はアヌティン氏を首相候補に推薦し、タイ貢献党はチャイカセム・ニティシリ氏を推薦した。投票の結果、アヌティン氏は必要票数247票（有効投票数の過半数）を超える311票を獲得し、152票にとどまったチャイカセム氏を退け、第32代首相に選出された。棄権は27票だった。

ワチラロンコン国王はアヌティン氏の新首相就任を承認したことを7日付官報で公表した。この任命は7日から効力を発している。

（野田芳美、ピンラウィー・シリサップ）