エチオピア航空が2026年機内食新メニュー発表、日本食材にも関心

(エチオピア)

アディスアベバ発

2025年09月26日

エチオピア航空グループは9月18日、アディスアベバ市内のホテルで、2026年の機内食の新メニュー発表会を開催した。エチオピアの伝統料理と、国際的な料理を融合した多彩な新メニューが披露され、同グループのメスフィン・タセウ最高経営責任者(CEO)らの幹部や関係者ら約50人が参加した。同航空は英国の航空関連サービス格付け会社スカイトラックスが発表した2025年の「アフリカで最も優れたビジネスクラス機内食」の賞を受賞している。

エチオピア航空は世界160都市以上に就航するアフリカ最大の航空会社だ。2016年に急速な路線の拡大に対応すべく、アディスアベバ空港内に1日最大10万食の機内食を生産する工場を建設した。同航空の機内食部門ディレクターのメスフィン・アバテ氏によると、過去5年間で機内食の生産量は50%以上増加したという。2024年は1日最大4万3,000食を提供し、現在は6万食に達している。2026年の乗客数は8~11%増加すると見込んでおり、1日7万~8万食の生産を必要としている。今後も2カ月ごと4サイクルのスケジュールでメニューを刷新していく考えだ(9月20日付エチオピア国営通信外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

同航空はアジア路線の拡大にも力を入れており、これまでに中国便を増やしつつ、2025年6月にはインドのハイデラバード、7月にはベトナムのハノイに新たに就航した。中国便の新メニューではラーメンやうどんなどの麺類も含む多様なメニューも展示した。日本路線は現在、韓国・仁川にワンストップする準直行便が週6便就航しているが、現在のところ日本食材の調達は行っていない。ジェトロが同航空関係者にヒアリングしたところ、日本食材の導入にも関心があり、しょうゆやみそ、日本酒、茶、抹茶菓子など幅広い関心を示している。ジェトロは8月19日に同航空と覚書を締結し(ジェトロの8月19日付プレスリリース)、機内食への日本食材導入にも取り組んでいく予定だ。

写真 機内食発表会の様子(ジェトロ撮影)

機内食発表会の様子(ジェトロ撮影)

(佐藤丈治、石川晶一)

(エチオピア)

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