米ウェイモ、米リフトと連携して2026年にナッシュビルで自動運転配車サービスを開始
(米国)
アトランタ発
2025年09月19日
米国自動運転開発企業のウェイモ(本社:カリフォルニア州マウンテンビュー)は9月17日、配車サービス大手のリフト(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)と連携して、2026年にテネシー州ナッシュビルで完全な自動運転配車サービスを提供すると発表した。
現在、ウェイモはサンフランシスコ、ロサンゼルス、フェニックス、オースティン、アトランタの5都市において自動運転配車サービスを提供しているほか(注1)、マイアミや首都ワシントン、デンバー、シアトルなどでも準備を進めている(2025年9月12日記事参照)。今後数カ月以内にナッシュビルで完全な自動運転の運用を開始し、2026年には一般乗客向けにサービス提供を開始する予定だ。リフトの子会社のフレックスドライブが車両管理のノウハウを提供し、ナッシュビルではウェイモのアプリに加えて、2026年後半からリフトのアプリでも自動運転の車両を手配できるようになる(注2)。
テネシー州のビル・リー知事(共和党)は、記録的な数の人々がテネシー州に移住する中で、同州は交通の課題に対する革新的な解決策の導入において全米をリードしており、ウェイモの同州でのサービス開始を心待ちにしていると述べた。なお、今回の提携の一環で、リフトは充電設備と車両整備機能を備えた専用の自動運転車両管理施設を建設する予定だ。
(注1)オースティンとアトランタでは、配車サービス大手のウーバーと提携してサービスを提供している。
(注2)オースティンとアトランタでは自動運転配車サービス利用のためにウーバーのアプリを利用する必要があるが、ナッシュビルではまずウェイモのアプリでのサービス提供が行われ、拡大に伴い、リフトのアプリでもサービスが提供されるようになる点が異なると指摘されている(「テッククランチ」9月17日)。
(檀野浩規)
(米国)
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