山東省から94社が訪日、マッチング交流会で成果も、2025対話山東

(中国)

青島発

2025年08月08日

ジェトロが729日に大阪で開催した「2025対話山東―日本・山東産業協力交流会」(2025年8月8日記事参照)では、山東省から94社の企業代表者が訪日し、うち59社が日本企業100社以上とのマッチング交流会に参加した。農業・食品、医療・ヘルスケア、新エネルギー、インフラ建設、自動車部品、製造業、サービス・貿易、文化・観光など幅広い産業分野にわたって活発に交流した。

マッチング交流会に参加した日本企業によると、ヘルスケア分野では、認知症ケアや介護人材育成において、中国企業から連携を積極的に求められた。また、環境保護分野では、日本企業が有する高濃度廃液や産業廃棄物汚泥の無害化・資源化処理技術が、中国の国有企業を含む多数の大型企業から注目を集めた。

また、中国企業と協力意向に合意したとする日本企業がある一方で、「中国企業は収益性を重視する傾向にあり、マッチング交流会だけでビジネスにつながることは少ない。情報収集のために参加した」との声も聞かれた。

今回の交流会を契機に、両国企業の直接対話による実質的な協力関係の構築が期待される。

写真 対話山東におけるマッチング交流会の様子(ジェトロ撮影)

対話山東におけるマッチング交流会の様子(ジェトロ撮影)

(皆川幸夫)

(中国)

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