食品包装規格に基づく警告表示、厳格化時期が延期へ

(メキシコ)

メキシコ発

2025年08月04日

メキシコ経済省は7月31日、食品表示に関するメキシコ公式規格(NOM-051-SCFI/SSA1-2010)の改定を官報公示外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。メキシコ政府は2020年3月27日の官報公示で、肥満などの原因となる栄養成分(カロリー、糖分、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、ナトリウム)の警告表示を企業に義務付け、3段階に分けた上限値の引き下げおよび必要な対応を定めていた(2020年4月2日記事2020年5月7日付地域・分析レポート参照)。当初の具体的なスケジュールは、フェーズ1(2020年10月1日~2023年9月30日)、フェーズ2(2023年10月1日~2025年9月30日)、フェーズ3(2025年10月1日以降)の3段階だった。今回の改定により、現在のフェーズ2の期間が2027年12月31日まで延長され、フェーズ3の開始は2028年1月1日に変更された。

フェーズ2と3の警告表示の上限値は同一なものの、主な違いは、フェーズ3からは、包装に上限値の表そのものを表示することが義務付けられる点だ。フェーズ3の開始時期が延期されたことで、企業は対応のための時間的猶予を得たかたちとなる。

(深澤竜太)

(メキシコ)

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