広東省仏山市で「第3回日本調味料×中華料理コンテスト」、ジェトロが開催
(中国)
広州発
2025年08月07日
ジェトロは7月28日、中国広東省の仏山市で「第3回日本調味料×中華料理コンテスト」を開催した。このコンテストは、日本の調味料の中華料理での活用を促進するとともに、現地飲食業界との交流と協力関係を強化することを目的に、2023年度から毎年開催している(2024年2月9日記事、2024年10月31日記事参照)。コンテストは広東省食文化研究会名厨専門委員会と協力して運営し、広州市や深セン市、珠海市など大湾区9市の中華料理店から34人のシェフと10社の日本の調味料・食材メーカーが参加した。
開催に先立ち、ジェトロはコンテストに参加したシェフに対して、日本メーカーの担当者による調味料の説明会を実施し、各調味料・食材の特徴や使い方を紹介した。本番では、参加シェフは提供された20種類の日本の調味料、食材の中から任意に材料を選び、中華料理1品を調理し、完成した作品は、中華料理の専門家が味や調味料の活用度などの観点から審査を行った。優秀な作品を調理したシェフには、1等、2等、3等の表彰が行われた。
今回1等を受賞したのは、マヨネーズやわさび、しょうゆを組み合わせて魚料理を作ったシェフで、専門家から、この作品は日本の調味料を取り入れることで料理全体の風味が調和し、味がより豊かになったと高く評価された。1等のシェフは「日本の調味料は広東料理との相性が良く、今後は高級広東料理レストランとの共同開発メニューにも活用できる」と、今後の展望を語った。
会場の外では、コンテストで使用する日本の調味料を紹介するブースを設置し、日本企業がコンテスト出場者に自社製品を直接PRした。日本企業からは、「シェフと直接交流し、商品の紹介や新メニュー開発に関して意見交換ができたことは、販路開拓に有意義だった」といった声があった。参加シェフにヒアリングしたところ、日本の調味料を選ぶ際にブランドの知名度や信頼性、品質を重視する傾向が確認できた。使用頻度が高かった調味料はマヨネーズ、わさび、料理用日本酒、しょうゆだった。
ジェトロは今後も同様のコンテストや関連イベントを継続的に開催し、日本の調味料の普及促進と現地飲食業界との連携強化を図っていく予定だ。
コンテストの様子(ジェトロ撮影)
1等を受賞した作品(ジェトロ撮影)
(黄君)
(中国)
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