深セン市で「第1回日本調味料×中華料理コンテスト」を開催

(中国)

広州発

2024年02月09日

ジェトロは1月27日、第1回日本調味料×中華料理コンテスト(中国名:2024年大湾区深圳首届中餐技能大赛)を広東省深セン市の広東深セン職業訓練学院で開催した(後援:在広州日本国総領事館)。本イベントは、調理課程を持つ職業訓練学校および深セン市日本料理協会と協力して運営を行い、コンテストには中華料理店のほか、税関、公安局、幼稚園などのシェフら合計31人が参加した。参加者は、主催者が準備した日本の調味料(15社、約40種類)から自由に選択し、それぞれ合計2品の中華料理を作り、中華料理および日本料理の専門家がそれらを審査した。料理には全て日本の調味料を使用した(注)。

今回のコンテスト受賞者(中華レストラン勤務)は「日本のみりん、しょうゆなどを利用し、一般家庭でも作れるように手に入りやすい食材を使った。ワサビでアクセントをつけるなど、味付けを工夫して付加価値をつけるよう心掛けた。シェフとして経験を積むために、いろいろなコンテストに参加し、味付けを勉強したいと考えており、今回このような機会を頂けてよかった」とコメントした。

コンテスト会場には、コンテストで使用する日本の調味料を紹介するブースを設置、日本企業が直接コンテスト出場者に自社製品をPRした。参加した日本企業からは、「日本料理で日本の調味料を使用するというイベントはあるが、中華料理で日本の調味料を使用するという試みのイベントは初めて」「参加者から実際に引き合いがあった」などの声が聞かれた。また、職業訓練学校での開催について、「職業訓練学校という技能を鍛える場所でコンテストを実施することは有意義だと思う」といった声もあがった。

広東省は、中国四大料理の1つにも数えられる広東料理の本場でもある。ジェトロでは今後、日本の調味料が中華料理でも使用できることを積極的にアピールし、大きな市場を持つ中華料理業界に浸透させていく試みを継続する予定だ。

写真 現場の様子(ジェトロ撮影)

現場の様子(ジェトロ撮影)

(注)コンテストのルールは次のとおり。(1)参加者は合計2品の料理を準備する。(2)塩および砂糖を除く全ての調味料は、主催者が用意した日本の調味料を使用する(日本の調味料とは、日本に本社を置く企業が開発/生産を行ったもの。具体的には、しょうゆ、みりん、サラダ油、ワサビ、ドレッシングなど)。

(西村京子)

(中国)

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