上半期の乗用車BEV登録台数、前年同期比52.0％増の5万6,973台に拡大

タイ運輸省陸運局（DLT）のデータを基にジェトロが集計したところ、6月のバッテリー式電気自動車（BEV）の新規登録台数は前年同月比88.8％増の1万5,089台だった。内訳は、乗用車が2.3倍の1万3,299台、二輪車が24.1％減の1,590台などとなった。また、ハイブリッド車（HEV）は8.9％減の1万1,466台（乗用車が1万1,336台、二輪車が130台）、プラグインハイブリッド車（PHEV）は80.1％増の1,518台だった（乗用車のみ）。

2025年1～6月のEVの累計新規登録台数について、タイ電気自動車協会（EVAT）のデータによると、BEVが前年同期比33.2％増の6万9,005台だった。内訳は、乗用車が52.0％増の5万6,973台、二輪車が15.4％減の1万1,533台などだった。HEVは0.4％増の7万2,175台で、内訳は乗用車がほぼ横ばいの7万1,613台、二輪車が2.1倍の562台となった。PHEVは乗用車のみで、2.3倍の1万1,324台だった（添付資料表1参照）。

DLTのデータ（添付資料表2参照）から、BEV（乗用車）の6月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYD（DENZA）で5,888台（シェア44.3％）、2位がSAICモーター・CP（MG）で1,773台（13.3％）、3位がAIONで1,073台（8.1％）だった。中国メーカー合計でシェア89.7％を占めた。また、2025年1～6月のBEV（乗用車）のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYD（DENZA）でシェア38.3％、2位がSAICモーター・CP（MG）で11.3％、3位がAIONで11.1％、4位がCHANGAN（DEEPAL、AVATR）で9.1％となった。中国メーカーの合計シェアは89.5％だった。

HEV（乗用車）の6月のメーカー別新規登録台数（添付資料表3参照）については、1位がトヨタ（LEXUSを含む）で5,507台（シェア48.6％）、2位がホンダで4,352台（38.4％）、3位が三菱自動車で913台（8.1％）だった。日本メーカーの合計シェアは96.6％を占めた。また、2025年1～6月のHEV（乗用車）のメーカー別累計新規登録台数では、1位がトヨタ（LEXUSを含む）でシェア50.0％、2位がホンダで38.6％、3位が三菱自動車で5.1％となった。日本メーカーの合計シェアは96.1％だった。

PHEV（乗用車）の6月のメーカー別新規登録台数（添付資料表4参照）については、1位がBYDで743台（シェア48.9％）、2位がBMWで215台（14.2％）、3位がメルセデスで205台（13.5％）だった。また、2025年1～6月のPHEV（乗用車）のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYDでシェア54.8％、2位がメルセデスで14.1％、3位がBMWで13.3％となった。

6月末のEV累積登録台数は前年同月末比39.1％増の91万3,741台だった。内訳は、BEVが62.0％増の29万6,813台で、うち乗用車が70.9％増の21万7,093台、二輪車が42.7％増の7万3,617台に増加した。HEVは30.7％増の54万2,371台、PHEVは26.9％増の7万4,557台だった。

（高谷浩一、チャナットパット・スクマ）