タイ外務省、カンボジア陸路国境の管理状況を説明
(タイ、カンボジア)
バンコク発
2025年07月08日
タイ外務省は7月3日、カンボジアとの国境情勢に関する週次記者会見の要旨を発表した。
貿易や人の通行が停止しているカンボジアとの陸路国境(2025年6月24日記事参照)について、タイ外務省は、公共の安全や国境両側の人々の利益などを踏まえ、慎重に検討しながら管理していると説明した。国境管理措置はいかなる国籍にも平等に適用されるが、安全保障の状況に応じて調整され、人道的理由に基づく例外措置も引き続き適用されるとした。
国境管理の理由として、特にオンライン詐欺などの国際犯罪の防止・対策の一環と表明した。オンライン詐欺は、タイ・カンボジア両国民だけでなく、地域内外の人々にも深刻な被害と損失をもたらしていると指摘。タイはこの問題に断固として取り組んでおり、カンボジアを含むすべての国と協力して、犯罪ネットワークの根絶を目指すことを表明した。
また、今後の国境管理の状況については、国境情勢の監視と管理を担う臨時対策センター(同センターフェイスブックページ)が、最新情報を伝えるという。同センターの記者会見は週3回(月曜・水曜・金曜)行われる予定。
(藪恭兵、シリンポーン・パックピンペット)
(タイ、カンボジア)
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