韓国銀行、基準金利を2.50%に据え置き
(韓国)
ソウル発
2025年07月15日
韓国銀行(中央銀行)は7月10日、金融通貨委員会を開催し、基準金利を現行の水準(年2.50%)に据え置くと発表した(2025年5月30日記事参照)。同行は据え置きの理由などについて、次のとおり説明している。
- 国内経済は、消費者物価の上昇率が2%前後で安定しているものの(注)、経済は当面低成長を続けると予想され、また、米国との関税交渉などの不確実性も大きい。
- 一方で、首都圏の住宅価格の上昇や、家計債務の増加が顕著だ。政府による家計債務対策の効果を検証する必要があるため、現在の基準金利水準を維持するのが適切と判断した。
金融通貨委員会は今後、経済成長率と物価上昇率を綿密に点検しながら、基準金利の追加引き下げ時期などを検討するとしている。
(注)6月の消費者物価は前年同月比2.2%上昇(2025年7月2日記事参照)。
(橋本泰成)
(韓国)
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