1~6月の自動車販売・生産台数ともに、前年同期比プラス成長、新エネ車輸出は75%増
(中国)
上海発
2025年07月18日
中国自動車工業協会(CAAM)は7月10日、6月の自動車販売台数が前年同月比13.8%増の290万4,000台、生産台数が11.4%増の279万4,000台と発表した。前月比ではそれぞれ8.1%増、5.5%増だった(2025年6月17日記事参照)。
販売台数の内訳は、乗用車253万6,000台(前年同月比14.5%増)、商用車36万9,000台(9.5%増)だった。そのうち新エネルギー車(NEV)は132万9,000台(26.7%増)で、自動車販売台数全体に占める割合は45.8%だった。NEVの販売台数の内訳をみると、バッテリー式電気自動車(BEV)は85万9,000台(40.4%増)と、10カ月連続で2桁台の伸び率を記録した。プラグインハイブリッド車(PHEV)は47万台(7.8%増)と、前月(27.3%増)に比べて伸び率は縮小したが、NEV全体の35.4%を占めた。6月の自動車輸出台数は59万2,000台(22.2%増)と好調だった。
2025年1~6月の累計販売台数は1,565万3,000台(前年同期比11.4%増)、累計生産台数は1,562万1,000台(12.5%増)だった。販売台数の内訳をみると、乗用車1,353万1,000台(13.0%増)、商用車212万2,000台(2.6%増)だった。NEVは693万7,000台(40.3%増)で、自動車販売台数全体に占める割合は44.3%と4割を超えた。
同期の販売台数のうち、輸出台数は308万3,000台(10.4%増)で好調を維持した。輸出の内訳について、乗用車258万1,000台(10.3%増)、商用車50万1,000台(10.5%増)だった。ガソリン車は202万3,000台(7.5%減)と減少したが、NEVは106万台(75.2%増)と急増した。
1~6月の自動車輸出台数の上位10社は、奇瑞汽車(54万8,000台)、比亜迪(BYD、47万2,000台)、上海汽車(43万8,000台)、長安汽車(29万9,000台)、吉利汽車(23万6,000台)、長城汽車(19万8,000台)、北京汽車(14万1,000台)、東風汽車(11万5,000台)、江淮汽車(10万7,000台)、テスラ(10万1,000台)。伸び率(前年同期比)では、BYDの130%が最大だった。
乗用車市場信息聯席会(CPCA)は7月8日、中国政府による消費財買い替え推進政策の効果が表れているとした。ただし、最近、一部の都市で自動車買い替え補助金の申請が一時停止され、その影響を受けたことにも言及している(2025年6月26日記事参照)。新たに資金が補填(ほてん)されるまで一定の時間がかかるケースもあり、消費者の間に様子見ムードも一部出てきているとコメントした。
(龐婷婷)
(中国)
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