バンコクの最低賃金、日額400バーツに引き上げ

(タイ)

バンコク発

2025年07月04日

タイ国家賃金委員会は6月17日、最低賃金(日額)の引き上げに関する決議を承認し、7月1日付で官報PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)に掲載、同日に施行した。

これにより、バンコク都内の全業種に対して、日額400バーツ(約1,800円、1バーツ=約4.5円)の最低賃金が適用される。引き上げ前は372バーツだった。製造業が集積するチョンブリー県やラヨーン県など4県1郡では、2025年1月から400バーツに引き上げられていた(2025年1月10日記事参照)。

加えて、ホテル(2つ星以上、または客室数50室以上)やホテル内の施設(レストラン、カラオケ、パブなど、注)については、全ての県で400バーツが適用されることになる。

今回の最低賃金引き上げにより、約70万人の労働者が恩恵を受ける見込みだ(7月2日付「クルンテープ・トゥラキット」紙)。

(注)タイの「娯楽施設法」で指定される施設が該当する。

(ピンラウィー・シリサップ、藪恭兵)

(タイ)

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