1月から日額最低賃金を引き上げ、賃上げ率は平均2.9%
(タイ)
バンコク発
2025年01月10日
タイの国家賃金委員会は12月23日、最低賃金(日額)引き上げに関する決議を承認し、12月27日付で官報に掲載、2025年1月1日から施行された。今回の引き上げは全国一律ではなく、地域によって異なり、1日当たり337バーツから400バーツ(約1,550円から約1,840円、1バーツ=約4.6円)となった(添付資料表参照)。引き上げ額は7バーツから55バーツ、引き上げ率は平均2.9%となる。
最高額の400バーツに引き上げられたのは、プーケット県、チャチェンサオ県、チョンブリー県、ラヨーン県、スラートターニー県(サムイ島郡のみ)だった(注)。380バーツはチェンマイ県(ムアンチェンマイ郡のみ)、ソンクラー県(ハートヤイ郡のみ)。一方、バンコク都と周辺地域のナコーンパトム県、ノンタブリー県、パトゥムターニー県、サムットプラーカーン県、サムットサーコーン県は372バーツに引き上げられた。
残りの67県では最低賃金が2%引き上げられ、最低額の337バーツとなったのは深南部のヤラー県、パッタニー県、ナラーティワート県だった。
ピパット・ラチャキットプラカン労働相によると、次回の最低賃金の引き上げについては、3カ月後に検討を始める予定としている(12月24日付「クルンテープ・トゥラギット」紙)。
(注)なお、10都県の特定区域で、50人以上の従業員を雇用する4つ星以上のホテルでは、2024年4月13日から最低賃金が日額400バーツに引き上げられている(2024年4月12日記事参照)。
(ピンラウィー・シリサップ、藤田豊)
(タイ)
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