シンガポール、2026年11月に自動運転など都市モビリティの国際イベント開催へ

(シンガポール)

シンガポール発

2025年07月03日

シンガポールで自動運転車(AV)や電気自動車(EV)、公共交通などの都市モビリティに関する国際会議・展示会「シンガポール都市モビリティ週間(SUMW)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が2026年11月4~6日に初めて開催されることが決まった。SUMWを主催する陸運庁(LTA)、LTAの子会社MSIグローバルと、地場イベント会社ピコ・グループ傘下のMPグループが2025年6月30日に共同発表した。

SUMWは隔年開催の予定で、第1回SUMWのテーマは、「未来を駆ける:自動運転、スマートインフラ、都市モビリティ」。展示会では、鉄道やバスなどの公共交通機関、AV、EVや充電装置、高度道路交通システム(ITS)、モビリティ関連の人工知能(AI)ソリューションなど、都市モビリティ技術が一堂に会する予定だ。また、政策関係者や民間事業者の代表が参加するサミットやフォーラムを開催する。さらに、輸送関連のソリューション提供者と、買い手となる政府機関やオペレーターをマッチングするプログラムも実施するとしている。LTAのウン・ラン長官は報道発表の中で、産業界や政策関係者、イノベーターを歓迎すると述べた。

5年以内に国内全土で自動運転バス運行へ

シンガポールは最近、AV導入に向けた動きを加速させている。ジェフリー・シオ運輸相代行は2025年6月11日、地元英字紙「ストレーツ・タイムズ」など地元メディアとのインタビューで、5年以内に国内全土で自動運転バスを運行する考えを明らかにした。同国では約10年にわたり、国内各地で自動運転の実証実験を行ってきた(2019年12月27日付地域・分析レポート参照)。ストレーツ・タイムズ紙(2025年6月30日)によると、シオ運輸相代行は同月27日、同国北東部プンゴルに自動運転のシャトルバスを運行すると発表している。

(本田智津絵)

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